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2019年度 東京SJCDハイジニストミーティング 開催される
 10月6日(日),御茶ノ水ソラシティ カンファレンスセンター(東京都千代田区)にて,標記会が開催された.SJCD(Society of Japan Clinical Dentistry)は歯科医師,歯科衛生士,歯科技工士の三者がそれぞれの専門知識を吸収し合い,歯科医療の向上を目的としたスタディグループである.本会では歯科衛生士向けの講演と参加型ディスカッション形式の症例発表が行われた.

 はじめに西田 亙氏(にしだわたる糖尿病内科院長)による講演「令和の時代が求める歯科衛生士像~口腔を超えて全身にも配慮できる歯科衛生士~」が,午前午後の2部構成で3時間に及んで行われた.
 西田氏はまず歯科衛生士の高い離職率についてふれ,「歯科は患者さんの幼少期から人生の最後までかかわることができ,世代を超えた診療をも可能にできる,素晴らしい連続性があること」「歯科衛生士は国民の未来を守ることができる仕事であること」を認識する必要があると訴えた.そして,歯周治療による糖尿病の血糖コントロールの改善,歯科外来における糖代謝異常への介入の可能性,P.gingivalis がアルツハイマー病のへ関与などについて,さまざまな論文や症例を供覧しながら言及.自身の経験を踏まえながら,医療面接学(デンタル・インタビュー)の必要性を訴え,患者さんへの具体的なアプローチを紹介した.
 また,厚生労働省の平成28年度NDBオープンデータによる歯科外来診療料の解析や,内閣府の「骨太の方針」(2019年6月21日付)において「歯科衛生士」の文言が明記されたことなどを示し,口腔から始まる全身への感染と炎症を生涯にわたり予防することが,令和時代の予防歯科には求められているとし,歯科衛生士は医科にはない視点から“口腔と全身の連続性”を社会に発信する必要があると強調した.
 最後に質疑応答が行われ,「1型,2型糖尿病の患者さんへのアプローチ違い」についてなど,明日からの臨床に活用すべく積極的な質疑がなされた.
西田 亙氏による講演の様子
会場からの質疑に答える西田氏
 西田氏の講演後には,本会会員の歯科衛生士による症例発表が行われた.本吉ひとみ氏(ウケデンタルオフィス,歯科衛生士)は「重度慢性歯周炎の患者に根面デブライドメントとEr.YAGレーザーを用いて非外科的歯周治療を選択肢した一症例」,杉本悦子氏(跡部歯科クリニック)は「マイクロスコープを使って歯科衛生士ができること」と題して登壇.症例報告をはじめ,両氏の医院の紹介や取り組み,患者さんとのかかわりやその想いなどについて言及し,会場との意見交換がなされた.
本吉ひとみ氏による症例発表
杉本悦子氏による症例発表
多くの歯科衛生士,歯科医師が参集
企業による展示
 次回は天野敦雄氏(大阪大)を講師に迎え,2020年10月4日(日)に開催予定である.

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