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日本接着歯学会 第39回学術大会 開催される
 9月28日(土),29日(日),愛知県産業労働センター ウインクあいち(名古屋市中村区)にて標記学会が「ライフステージに応じた接着歯学」をメインテーマとして開催された(大会長:冨士谷盛興氏・愛院大).
 リレー講演1「乳歯をまもる接着歯学」(座長:日野浦 光氏・東京都)では福本 敏氏(東北大・九大)が「乳歯の機能性材料を用いたう蝕予防から修復まで」として,歯の形成異常や現代の乳幼児の食生活習慣からう蝕リスクが高まっているとし,従来のう蝕予防処置から進んだ措置として,海外におけるフッ化ジアンミン銀の応用例や歯面コーティング材の活用例を示した.次に伊藤修一氏(北医大)が「接着歯学におけるバイオアクティブ効果」として,歯冠部う蝕や根面う蝕の予防・進行抑制を図るための機能性を有した接着性材料の開発事例を紹介した.
 リレー講演2「着く接着,外せる接着」(座長:峯 篤史氏・阪大)では,堀田邦孝氏(愛知県)が「矯正歯科分野におけるDBS(ダイレクト・ボンディング・システム)について」として,エナメル質に対する矯正用ブラケットの接着手法の歴史的変遷を概説.清水典佳氏(日大)は「熱膨張性マイクロカプセルとCO2レーザーを応用した矯正用ブラケット撤去法の検討」として,ブラケット撤去時のトラブルを防ぐうえでの熱膨張性マイクロカプセル含有プライマーの有効性を示した.
 リレー講演3「Digital Dentistryを活かす接着歯学」(座長:末瀬一彦氏・大歯大)では「デジタル補綴物におけるセメントスペースと内面処理」として森 亮太氏(セラモテックシステム)がCADソフトウェア上でセメントスペースを設定する際の臨床的な勘所をラボサイドの立場から説明.「デジタル時代の接着修復治療」では保坂啓一氏(医科歯科大)が“MI接着修復治療”の実践例としてノンプレップによるジルコニアラミネートベニアやCAD/CAMコンポジットブリッジなどの前歯部審美症例を供覧した.
 リレー講演4「根管象牙質へ挑戦する接着歯学」(座長:奈良陽一郎氏・日歯大)では「根管象牙質に対する最大限のレジン接着を目指して−基礎的検討−~良好かつ予知性の高い接着性のためのキーポイント~」として中野健二郎氏(愛院大)が,コア用レジンのポスト孔に対する良好な接着を獲得するためのポスト孔のエアブロー法やコア用レジンの重合様式などを検討.「レジン支台築造で接着を活かす臨床」では佐藤 亨氏(東歯大)が接着阻害因子となる水分や仮封材,仮着材を適切に除去するための臨床術式を提示した.
 リレー講演5「地域包括ケアシステムにおける接着歯学」(座長:冨士谷氏)では,福島正義氏(福島県)が「要介護高齢者のう蝕治療戦略」として自身の診療経験をもとに要介護高齢者のう蝕治療では予防・早期検知・抑制が重要になると指摘.菅 武雄氏(鶴見大)が「在宅医療の現状と接着」として通院やセルフケアが困難な高齢患者に対し,在宅医療現場で実践する根面う蝕や嚥下機能改善のためのアプローチを紹介した.

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