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第12回日本口腔検査学会,第30回日本臨床口腔病理学会,第29回日本口腔内科学会,第32回日本口腔診断学会 合同学術大会 開催される
 9月20日(金)~23日(月)の4日間,標記大会が一橋大学一橋講堂(東京都千代田区)にて「口腔科学の結集 新しい時代の幕開け」をテーマに開催された(大会長:日本口腔検査学会;浅野正岳氏・日大,日本臨床口腔病理学会;斎藤一郎氏・鶴見大,日本口腔内科学会および日本口腔診断学会;神部芳則氏・自治医大).
 4学会合同シンポジウムでは,基調講演「口腔に症状が現れる全身疾患へのアプローチ」では,出光俊郎氏(自治医大・皮膚科)が全身症状が口腔粘膜に与える症状として造語した「オラドローム」を紹介.本学会における他の講演やポスターの内容まで踏まえながら,具体的な症例をもとに解説した.「口腔に症状が現れる全身疾患へのアプローチ-口腔病理組織検査の立場から-」では橋本和彦氏(東歯大)が実際に経験したMTX関連リンパ増殖異常症,腫瘍随伴性天疱瘡,多発筋炎などの症例への取り組みを紹介した.「血管新生とがんの悪性化」では樋田京子氏(北大)ががんの間質の解説から,腫瘍血管に注目した研究を紹介した.「シェーグレン症候群とIgG4関連疾患の新しい理解」では中村誠司氏(九大)が口腔内ではミクリッツ病やキトナー腫瘍であるIgG4関連疾患に関し,シェーグレン症候群と比較しながら現在の研究状況と今後の方向を紹介した.最後の「全身疾患と口腔症状の双方向的関係」では飯久保正弘氏(東北大)が口腔が全身疾患に影響を与えた症例や,全身疾患が口腔に影響を与えた症例を呈示し,全身疾患への注意の必要性を述べた(座長:井上 孝氏・東歯大).
 教育講演1「保損的治療における臨床推論~診断の暗黙知を経験知へ~」では,高橋慶壮氏(奥羽大)が臨床の省察を避ける傾向の問題点から,臨床推論のトレーニングの必要性を指摘.検査の不確実性を踏まえたうえで,検査結果から推論し,観察を行うことで実践知につながることを述べた(座長:米谷裕之氏・大歯大).
 教育講演2「Drug-Induced Oral Complications」では,池田健太郎氏(コロラド大)がAAOM(米国口腔内科学会)の紹介後,TNF-α阻害剤によると思われる肉芽腫様病変,免疫抑制剤によると思われる炎症,ステロイド長期投与による潰瘍,SSRIによるディスキネジアなど,薬剤によると思われる口腔障害について,多くの症例を紹介した(座長:神部氏).

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