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日本歯科衛生学会 第14回学術大会 開催される
 9月14日(土)~16日(月・祝),ウインクあいち/愛知県産業労働センター(名古屋市中村区)にて「治し支える歯科医療をめざして」をメインテーマに,標記学会が開催された(大会長:長縄弥生氏/愛知県歯科衛生士会会長).

 大会初日にはワークショップが開催され,「歯科衛生研究の進め方-研究で面倒なのは『統計処理』『倫理的配慮』,どっち?-」「災害時の歯科衛生管理-DHUGⅢを体験しよう-」「地域ケア会議-自立支援に役立つ具体的な助言をしよう!-」「新人歯科衛生士の成長支援Part4『新人歯科衛生士等の育成プロセスシート』の活用をめざして」「『自信をもって歯周治療を担当できる歯科衛生士』になろう!-歯科衛生士の業務記録を再考しよう-」「認定歯科衛生士(糖尿病予防指導)のスキルアップを目指して」の6つのテーマにわかれ,事例報告や討議などが行われた.
 大会2日目の教育講演「適切な『がん口腔支持医療』の提供のために」では,上野尚雄氏(国立がん研究センター中央病院 歯科医長)が登壇.はじめにがん治療について,抗がん剤による口腔粘膜炎など口腔に起因する諸問題を例に上げながら,口腔の支持医療が大切であるとした.そして,若年がん患者さんに行った口腔支持医療を写真や動画で供覧しながら,口腔支持医療は“がんになっても安心して,自分らしい生活ができることを支える”ことであるとその重要性を強調した.
教育講演に登壇した上野尚雄氏
  シンポジウム「治し支える歯科医療をめざして」では,松尾浩一郎氏(藤田医科大/歯科医師),三鬼達人氏(藤田医科大/看護師),松井俊和氏(豊川青山病院 病院長/医師),田口知実氏(エムズ歯科予防・口腔ケアクリニック/歯科衛生士)が登壇し,各氏による講演後,会場からの質疑によるディスカッションが行われた.
 はじめの松尾氏は「治し支える歯科医療をめざして-多職種連携の口腔健康管理-」と題して,自院での口腔健康管理の取り組みを調査データとともに紹介したうえで,多職種連携を図り口腔健康管理を実施するには,歯科衛生士には患者教育,医療者教育両者の教育者として役割が求められると強調した.次いで三鬼氏は「回復期リハビリテーション病棟における看護師の立場から」と題して,自身の病棟で実施する口腔内評価と口腔ケアプロトコールによる取り組みを紹介し,連携を図るうえで看護師の立場から歯科衛生士に望むことなどを示した.そして松井氏は「療養型病院における医師の立場から」と題して,自院にて口腔ケアの充実を図ることを目的に導入した口腔ケアプログラムについて,その経緯や内容を医師,病院管理者としての立場から紹介した.最後に田口氏は「地域診療所における歯科衛生士の立場から」と題して,多職種と連携を図り実施している特別養護老人ホームにおける「食べる力支援プロジェクト」の取り組みについて紹介しながら,連携を図るうえでの歯科衛生士の役割,動き方を自身が心掛けていること,想いとともに示した.

会場からの活発な質疑に答えるシンポジウムの演者.「自分たちがめざす歯科医療の実現にあたり,何をすべきか」など活発な議論があがった
 その他,特別講演「認知症の人の口を支えるために:歯科治療ガイドラインからの提言」(平野浩彦氏/東京都健康長寿医療センター歯科口腔外科部長),県民フォーラム「いのちと共に思うこと-頭頸部がんを経験して-」(村本高史氏/サッポロビール(株),荒井里奈氏/つばめの会),研究討論会「『口腔機能向上』のための根拠ある支援をめざして」,ランチョンセミナー,口頭発表44題,ポスター発表152などがなされ,全国から2,000名を超える歯科医療従事者が集った.
口頭発表では積極的な意見交換がなされた
ポスター発表,企業展示では多くの参加者で賑わいを見せた
交流会では参加者が自由に交流を深められた
 次回大会は2020年9月19日(土)~21日(月・祝),大阪国際交流センター(大阪市天王寺区)にて開催予定.

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