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第57回日本小児歯科学会大会 開催される
 6月10日(月),11日(火),札幌コンベンションセンターにおいて,標記の大会が開催された.大会長は八若保孝氏(北大).
教育講演の様子
 特別講演は林 寛之氏(福井大学医学部附属病院救急科)で,演題は「To tell the tooth小児歯科救急の落とし穴」.TV番組などでも有名な林氏は,救急医療に携わる立場から,小児歯科にも関係する「アナフィラキシーショック」「局所麻酔中毒」「虐待」について解説.最新の考え方や歯科としてできる適切な対応をさまざまな趣向を凝らしたスライドで解説し,楽しいながらもポイントを抑えた講演を繰り広げた.
 教育講演では小沢浩氏(島田療育センターはちおうじ)が「いのちについて考える」の演題で登壇.小沢氏が中学生などを対象に行った「いのちの授業」の内容やそこで得られた感想,さらには自身が障害児者への診療の際に得たエピソードなどを中心に,「いのち」や「障害」について,聴衆に改めて考えさせる内容の講演であった.
教育講演前にパフォーマンスを繰り広げる,演者の小沢氏
  歯科衛生士委員会企画「認定歯科衛生士への道Ⅳ」では,桒原康生氏(大阪府開業),梶 美奈子氏(北海道医療大学病院)が登壇.
 まず桒原氏は「“口遊び”考~伝承遊びを見直しませんか?」と題し,“口遊び”による口腔周囲筋の発育,育成について言及.出生のごく早い時期から始まる“口遊び”は訓練とは異なり,子どもたちの“楽しみ”として定着し,自発的に口の機能を育てることができると,その重要性を示した.
 梶氏は,自身が本学会認定歯科衛生士を取得した経緯を振り返り,現在の臨床や2018年9月の北海道胆振東部地震による災害支援時の様子を動画や写真とともに紹介し,取得後の変化や,自身が考える取得することの意義について語った.

歯科衛生士委員会企画の様子
歯科衛生士ポスターセッションでは熱心な議論が繰り広げられていた
 全国小児歯科開業医会(JSPP)企画「0 歳から一生涯にわたって寄り添う小児歯科」では,今泉三枝氏(愛知県開業),柿崎陽介(宮崎県開業)が登壇.今泉氏は乳幼児期の離乳食教室や愛知県歯科医師会発行のリーフレットを通した口腔機能の育成の取り組みを紹介.柿崎氏は,助産師・管理栄養士などと連携した0歳からの“食を楽しむ”プログラムや併設保育園での保育の実際を供覧したうえで,「小児の歯科での定期管理のゴールは“食べるための口をつくること」と強調した.
 「将来計画検討委員会・女性小児歯科医委員会合同企画 キャリアプランニングの推進 ~自分の未来を考える~」では,樋田京子氏(北海道大学大学院血管生物分子病理学教室),森下英理子氏(金沢大学医薬保健研究学総合研究科病態検査学)らが,子育てと両立しながら研究・臨床に打ち込んできた自身の経験を交えながら,女性歯科医師のキャリア形成について講演.男女合わせた医療界の働き方改革等について言及するとともに,「目的をもって邁進すること道は開ける」と後輩たちにエールをおくった.
次回の第58回大会は2020年5月21日(木)・22日(金)に沖縄県で開催予定.

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