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スタディグループ救歯会外来講師講演会開催される
 6月2日(日),東京都内にて,スタディグループ救歯会外来講師講演会が,須貝昭弘氏(神奈川県・須貝歯科医院)を講師に迎え「患者の時間軸を見据えた歯科医療」のテーマのもと開催された.

 須貝氏は冒頭,12歳までの間に歯科医が上手に関わり健全な永久歯列を獲得することで,一生を健康に過ごせる可能性が高くなり,また高齢者への適切な関わりによって健康を維持しながら寿命を全うできる可能性が高くなると指摘.小児と高齢者へのアプローチこそが,歯科が関わる「医療」としての根源的価値ではないかと問いかけた.
 一方で,成年期への歯科医療はとかく「医業」になりがちと分析.患者の多様なニーズや価値観に応える技術の研鑽は当然必要ではあるが,「歯を守る」姿勢を持ち続けることが,「医業」と「医療」との分岐点になると強調した.

 講演では,午前の部は高齢患者,特に通院ができない要介護高齢者への対応の実態を紹介.食形態に頼らずにスムーズな嚥下機能を導くための義歯設計のコツや,食べるところをしっかり確認することがメインテナンスの肝になることなど,実践的な知識と技術を余すところなく解説された.
 午後の部は小児への対応について,正しい永久歯列に導くためのさまざまなノウハウを豊富な実例で紹介.形態のみならず機能を育てるためには、歯列の正常像を理解しわずかな異常に気づく目を,かかりつけの歯科医こそがもつ必要性を説いた.

 歯科医療は,患者の生涯を通じて貢献すべきものではあるが,一人の歯科医がすべての患者の一生に寄り添えるわけではない.かかりつけの歯科医師はどのように患者の健康に貢献すべきか,その立ち位置を確認する講演会であった.

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