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Dr.Frank Zastrow BBAハンズオンコース 開催される
 5月30日(木),デンツプライシロナ大阪支店(大阪市中央区)にて標記講習会が開催された〔コーディネーター:中澤 玲氏(東京都),牛窪建介氏(大阪府),通訳:大月基弘氏(大阪市)〕.
 Zastrow氏はまず,骨造成処置に際してはCCARD(Cologne Classification of Alveolar Ridge Defects)の分類に基づく適応症に応じた自家骨と生体材料の使い分けが重要であると説明.
 続いて,自身が実践している,生体材料を用いずに自家骨のみで予知性の高い骨造成を行うBBA(Biological Bone Augmentation)コンセプトについて解説.従来的な自家ブロック骨移植後にコラーゲンメンブレンで覆うアプローチではなく,臼歯後方部(レイマス前方)からブロック骨を採取しディスクを用いてさらに2つの薄い(1mm程度)ブロックに分けてブロック内側からボーンスクレイパーにて自家骨を採取,さらにブロックをシェルとして設置して“コンテナ”空間を設けてその中に骨片を満たし,全層弁剥離した口蓋側からの結合組織で覆い,減張切開した頬側粘膜と縫合し封鎖するというアプローチ法であること,口腔周囲筋の動きに伴う圧が強くかかりやすい下顎臼歯部の骨造成において特に有効であることを紹介.
 さらに外側性の水平的骨欠損を想定した骨採取の方法やそれに合わせた切開・縫合のポイントを述べて自家骨採取の一連のプロトコールについてデモンストレーションおよび実習を行ったほか,造成部が露出した場合の対応や難度の上がる前歯部審美領域,上顎無歯顎,垂直的骨欠損症例への応用にも言及した.

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