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第62回春季日本歯周病学会学術大会 開催される
 5月24日(金),25日(土)の両日,神奈川県民ホール,ワークピア横浜,横浜産貿ホール(横浜市中区)にて標記学会が開催された(大会長:五味一博氏(鶴見大)).
▲第一会場風景
▲大会長の五味氏
 シンポジウムI『低侵襲・高効率の歯周外科』では,長谷川嘉昭氏(東京都)が「歯周外科治療における低侵襲・高効率のアプローチ」と題し,歯科用CBCTによる骨内欠損形態とボーンハウジングの的確な診断に基づいた治療法とフラップデザインの選択が低侵襲かつ効率的(治療時間の短縮)な歯周外科につながるとした.小林 馨氏(鶴見大)は「歯科用コーンビームCTと3Dプリンターによる画像診断からのアプローチ」と題し,歯科用CBCTの特性や歯周疾患診断時の注意点をあげたほか,3Dプリンターでのモデル製作へのデータ応用に際しては二次元スライス画像と照合して所見の一致を確認すべきと訴えた.村上伸也氏(阪大)は「高効率の再生を期待したリグロスの検証と今後のアプローチ」と題し,リグロス使用時の生体反応に関する基礎データを示し,同薬剤の将来展望として足場材との併用効果やインプラント治療への応用についても動物実験のデータを示して見解を述べた(座長:小方頼昌氏(日大松戸)).
 シンポジウムⅡ『低侵襲・高効率の歯周補綴』では,西堀雅一氏(東京都),大久保力廣氏(鶴見大),東 克章氏(熊本県)の3氏が登壇.西堀氏は,インプラントの応用によって歯周補綴の目的と設計が大きく変化してきたと指摘.歯列の連続性の確保が可能になり,歯牙切削の減少により歯根破折のリスクの低減が可能になった一方,インプラント周囲炎に配慮した補綴設計が求められる点を強調した.大久保氏は,パーシャルデンチャーを口腔内における「異物」と捉えたうえで,自浄性を阻害せずプラークコントロールが可能になるメインテナンスプログラムが必要と述べた.東氏は,クロスアーチスプリントによる補綴治療を行った重度の歯周病症例の長期経過を提示.支台歯の数や配置など,予後を左右する条件について検討を行った(座長:三谷章雄氏/愛院大).
 学会学術賞受賞記念講演では,まず青山典生氏(神歯大)が「歯周病と循環器疾患の関連解明を目指す基礎的および臨床的解析」について,基礎研究から医科との連携による疫学研究など,氏のこれまでの研究成果をまとめ,ペリオドンタルメディシンの現状を整理した.次に白方良典氏(鹿児島大)が「生体材料と生理活性物質を応用したIn situ歯周組織再生アプローチに関する研究」について,移植材の現状の整理に始まり,さまざまな材料を用いた研究や,スキャホールドと担体を併用した成果を紹介した.
 ランチョンセミナー1「ブラッシングが低下した歯周炎患者のプラークコントロール」では,菅谷 勉氏(北大)が,高齢患者や認知症患者など物理的プラークコントロールレベルの低下した患者に対し,歯肉縁上・縁下のプロフェッショナルクリーニングに加えて洗口剤を用いることで歯周病原菌の伝播阻止や減少が期待できるとした.

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