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日本補綴歯科学会 第128回学術大会 開催される
 5月10日(金)~12日(日),札幌コンベンションセンター(札幌市白石区)にて標記学会が開催された(大会長:横山敦郎氏(北大)).
 理事長講演では,次回社員総会にて同学会理事長に就任予定の大川周治氏(明海大)が「歯科補綴学の本質を探究する」と題し登壇.いま同学会に求められているのは「補綴歯科による健康寿命の延伸」「在宅歯科医療における補綴歯科(在宅補綴)の再考」であるとし,前者については顎口腔の機能(食力)を数値化し客観評価することで顎口腔系の変調を察知し,口腔機能低下症やオーラルフレイル,要介護状態への移行を未然に防げるとし,後者については在宅歯科医療の現場で実践可能な補綴的な術式の確立が必要とした(座長:市川哲雄氏(徳島大)).
 臨床リレーセッション2「部分床義歯の力学を再考する~天然歯を守るインプラント支持の活かし方~」では,最初に「残存歯の保護を第一とした動かない義歯」と題し,山下秀一郎氏(東歯大)が「動かない」に注目して支持・把持・維持の順に義歯を設計することを解説.次に「インプラント支持を利用したパーシャルデンチャーの考え方と設計」と題し,大久保力廣氏(鶴見大)がすれ違い咬合などのパーシャルデンチャー難症例におけるIRPDの適応や注意点を中心に述べた.「RPD vs IARPD 従来型部分床義歯の限界とオーバーデンチャータイプの可撤性部分床義歯の可能性」では,中居伸行氏(京都府)が下顎遊離端欠損への対応について従来型や固定性との比較を実際の症例をもとに考察した.最後に「IARPDのエビデンスに基づく治療オプションの考察」と題し,安部友佳氏(昭和大)がIARPDをめぐる研究の現在を詳細に紹介,それらを踏まえた治療オプションについて紹介した(座長:古谷野 潔氏(九大),若林則幸氏(医科歯科大)).
 ランチョンセミナー2「大学病院におけるデジタルソリューションの活用」では,金澤 学氏(医科歯科大)が同大病院にて歯科技工部と連携して実践しているデジタル歯科治療の流れを示しつつ,口腔内スキャナーによる支台歯スキャン時の注意点やマルチレイヤードジルコニアを前歯部補綴に応用する際のポイントなど,臨床実感に基づく工夫も供覧した.

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