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インプラテックス インプラント サミット2019開催される
 2019年3月24日(日),有楽町朝日ホール(東京都千代田区)にて,400人の参加者を集めて標記会が開催された.
 会の前半は,近年問題となっているインプラント周囲病変について,弘岡秀明氏(東京都開業)とStefan Renvert教授(スウェーデン・Kristianstad大)が講演を行った.
 弘岡氏は,スウェーデンの疫学調査で多くのインプラント患者が周囲病変を発症していることに触れ,インプラント周囲炎には確定的な治療法がないことから,疾患の予防が何より重要であると強調した.それを受けRenvert教授は,インプラント周囲病変予防の鍵となるのは,埋入前に歯周治療を完了しておくこと,清掃可能な上部構造の形態,スクリュー固定,禁煙,定期的なメインテナンスであると述べた.
 古賀剛人氏(千葉県開業)は,埋入手技の不備がインプラント周囲病変につながる可能性に言及し,院内で手術のシステム作りを行うべきとした.
 後半の3演題では,インプラント治療の幅を広げる器材や治療法が紹介された.越智守生教授(北海道医療大学)はシンプルでオーソドックスな構造をもち,複数のドライバーや補綴コンポーネントに対応したImplant Direct社の製品を紹介.椎貝達夫氏(栃木県開業)は,幅の狭い上顎骨をT’sボーンスプレッダーという器具で押し広げることにより,骨補填材を用いず既存の皮質骨を利用した抜歯即時埋入,早期埋入の手法を供覧した.
 最後に登壇した三好敬三氏(東京都開業)は,より低侵襲な治療として,ピエゾサージェリーによるリッジエクスパンジョン,K2キットという器具を用いた歯槽頂からアプローチするサイナスリフトの術式を紹介した.

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