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日本アンチエイジング歯科学会 デンチャー部会主催スペシャルセミナー「創義歯二人組」 開催される

 2019年3月17日(日),新東京歯科技工士学校(東京都大田区)にて,日本アンチエイジング歯科学会(会長:松尾 通氏)のデンチャー部会主催スペシャルセミナー「創義歯二人組」が開催され,約100名の歯科医師・歯科技工士らが集まった.


村岡秀明氏(歯科医師/千葉県開業)「入れ歯作りは簡単に確実に・・難しく考えるのはやめよう!」
 パーシャルデンチャーの「痛い」「外れる」といったトラブルへの対処法を中心に解説.痛みの原因は内面の当たりだけではなく,機能時の義歯の動揺・沈下によるところが大きいと指摘し,それを防ぐためのレストシート・ガイドプレーン形成,咬合調整の要点を動画を交えながら説明した.また,氏は自ら患者として義歯を装着していることでも知られており,講演では自身の義歯体験談も語られた.


川島 哲氏(歯科技工士/ユニデント)「今日から実践・デンチャーデザイナーへの近道」
 はじめに少数歯欠損と多数歯欠損のそれぞれにおけるデザインの原則,残存歯の歯根膜センサーを活用する上でのレストの重要性など,義歯のデザインに関する理論を概説.続いて氏が提唱する「TKデザイン三角理論」をもとに,美しいフィニッシュラインを描記するための手順を紹介した.また,村岡氏が装着する義歯を製作した体験についても触れ,製作過程の多数の写真を供覧した.


 両氏の講演後には質疑応答の時間が設けられ,「顎堤の吸収が著しい症例にどのように対応すればよいでしょうか?」「下顎義歯の床縁はどこまで延ばすべきでしょうか?」「(村岡氏に対し)スペア義歯の使い分けなどはどうされていますか?」「咬合調整のポイントを教えてください」といった会場からの質問に対し,両氏が自身の考えを語った.

会場からの質問に答える村岡氏(上)と川島氏(下)
 日本アンチエイジング歯科学会第14回学術大会は,「真の花」をテーマに,2019年7月12日(土),13日(日),京王プラザホテル札幌(札幌市中央区)にて開催予定.また同学会の第15回学術大会(2020年5月16日(土),17日(日) 会場:パシフィコ横浜)では,村岡氏の義歯体験の総括となる講演が予定されている.

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