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第14回歯内療法症例検討会 開催される
 3月17日(日),東京医科歯科大学(東京都文京区)にて標記会が開催された.
 本会の代表である吉岡隆知氏による開会の辞の後,午前のセミナーが開始された.
 最初に八尾香奈子氏(医科歯科大)が「明日からの臨床に活かせる洗浄法~シリンジ洗浄と超音波洗浄~」と題し,シリンジ,超音波,レーザーによる洗浄法の比較を,研究と動画をもとに解説した.
 時田大輔氏(フリーランス)は「連続回転vs.レシプロ」では,ファイル破折をめぐって透明根管を使用した動きの比較などで検討し,ファイルの長持ちと切削効率を考えた選択の必要性を指摘した.
 八幡祥生氏(東北大)は「湾曲根管」と題し,その対応について歯冠から根尖部まで,アクセスキャビティープレパレーション,ストレートラインアクセス,ネゴシエーションのためのクラウンダウンの3段階で説明した.
 古畑和人氏(埼玉県)は「下顎第二大臼歯 樋状根を中心に」と題し,日本人に多い樋状根をめぐる研究を紹介した後,ネゴシエーション,イスマスやフィンの洗浄,ポスト・コアの設計,リトリートメントの問題などの解説を行った.
 午後の歯内療法症例検討会では,まず7題の症例発表が行われ,ユニットの内部汚染対策から歯牙移植まで,さまざまなテーマについて議論がなされた.
 特別講演では,松尾雅斗氏(神歯大)が登壇.「歯髄・歯周組織の微小循環」と題し,氏のグループが手がけている鋳型標本などを使用した微小循環の研究成果を,歯髄,歯周組織,インプラント周囲組織のそれぞれにおいて示し,正常な状態や病的な状態でどのようなことが起こっているのか,詳細に解説した.
 次回は8月25日(日),秋葉原UDXシアターにて開催予定である.

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