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第8回はみがき学の会 総会 開催される
 3月10日(日),東京歯科大学水道橋校舎本館(千代田区神田)にて,標記総会が「歯ブラシの毛先を科学する~毛先を知るとTBIが変わる~」をテーマに開催された.
 「はみがき学の会」は,情報が氾濫する現代社会において,歯みがき行動をはじめとするセルフケア行動や,器具などを科学的に検証し,正しい知識を共有することを目的とした研究会である.
 「フッ化物のはらたきを最大限にいかすセルフケア支援とは?!」と題し,高柳篤史氏(埼玉県開業)が発表.「Q.歯磨剤には使用期限がある?」や「Q.歯に歯垢がついていると,その部位には,フッ化物の齲蝕予防効果が働かない?」など,歯磨剤やフッ化物に関する30もの問いに対する解説をしながら,歯ブラシや歯磨剤を効果的に正しく扱うことの大切さについて説明した.
会長の高柳篤史氏
 続く第二部「何で歯磨剤はペースト状なの?~お口の中でのフッソ君の大冒険」では,セルフケアにおけるフッ化物の有効性について物語的に解説.フッ化物をはじめとする歯磨剤内の各種有効成分が口腔内や歯ブラシ上でどのように作用しているか紹介し,効率的に使用するための知識を伝えた.
 その後,歯ブラシ(ブラッシング)と歯磨剤の形状による「フッ化物の到達性と滞留性」の違いなどを視覚的に理解するための実習を行った.実習を体験した参加者からは「講義で学んだことを実際に体験できたことで,理解が深まった」「普段のブラッシングをより効率的に行うための考え方を知ることができた」との声が聞かれた.
実習の様子①
実習の様子②
 実習後には,昨年はみがき学の会が行った「ブラッシングストロークと清掃効率」「フッ化物配合歯磨剤の指導に関する実態調査」の2題の学会発表について報告.今年度も学会や論文などにて研究成果を広く伝えていきたいと語った.

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