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1日でわかる総義歯セミナー~次世代が気づいた本当のところ~@福岡 開催される
 1月13日(日),リファレンス駅東ビル貸会議室(福岡市博多区)にて株式会社Doctorbook(歯科医療従事者向け情報サイト「Doctorbook academy」を運営)の主催する標記講演会が開催され,約100名が参加した.
 「総義歯専門Dr.が語るベーシックテクニック」と題して登壇した松丸悠一氏(フリーランス総義歯治療専門歯科医師)は,患者の期待や義歯装着経験等を知るための問診,上下顎それぞれの解剖学的ランドマークの意味とあり方を理解して行う視診,骨の形を感じ,軟組織と小帯の挙動を理解して義歯形態に反映させるための触診についてホワイトボードを用いて図解しながら明快に詳説.さらにコンパウンドテクニックによる印象採得や,咬合採得における下顎安静位計測のコツ・確認事項等を示した.
 松田謙一氏(阪大)は「BPSテクニックから見えてくる総義歯臨床,次の一手」と題し,総義歯臨床が難しい理由として,固い顎骨に裏打ちされた粘膜の上に剛体である一塊の義歯を乗せて多様な食品を咀嚼させ,すべての顎間関係や人工歯排列位置,周囲組織を歯科医師が設定する必要等があるためとし,わかりやすくシステマティックで良好な結果を得られる一手法として,生体から発生した機能運動を重視する義歯製作のトータルシステムであるBPSテクニックを紹介.そこから敷衍した総義歯臨床成功のポイントも示した.
 金澤 学氏(医科歯科大)は「総義歯難症例にはインプラントをこう使え!―インプラントオーバーデンチャーの基礎―」として登壇.IODの製作手順や, IODのデザイン(1-IOD,2-IOD,2mini-IOD,4mini-IOD)の使い分けや症例に応じた各種アタッチメントの適応,通常/即時荷重の選択について,エビデンスに基づきつつ自身の臨床研究を踏まえたオピニオンも交えて見解を示した.最後に,高齢社会におけるインプラント固定性補綴装置は将来の可撤性補綴装置への移行を見据えた可逆的治療計画のもとデザインする必要がある(Back off strategy)とし,リカバリー手段としてのIODの有用性を述べた.

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