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第35回 日本障害者歯科学会総会および学術大会開催される
 11月17日(土),18日(日),標記会が中野サンプラザ(東京都中野区)にて開催され,約3,000名の参加者を集めた(大会長:山内幸司氏/東京都中野区歯科医師会 会長).
 大会初日には,特別講演「成人の発達障害と障害者歯科」(演者:加藤進昌氏/昭和大),「教育講演1 摂食嚥下ハビリテーションと発達期嚥下調整食分類2018の適用」(演者:向井美惠氏/昭和大名誉教授),招待講演「みんな 一緒に生きている~出あい,触れあい,分かちあい~」(演者:妹尾信孝氏/日本福祉教育研究所)といった,発達障害をはじめとした障害の本質についてや,人権教育,福祉教育の推進によるノーマライゼーション,バリアフリーなど,幅広いテーマが取り上げられた.

 二日目は終日,メインホールを中心に「ダウン症候群」をテーマとしたプログラムが組まれた.「教育講演3 ダウン症歯周病のバイオロジー」では天野敦雄氏(阪大)が登壇.一般的な歯周病の病因論を解説したうえで,ダウン症候群に特徴的である口腔内細菌叢の早期均衡崩壊,歯根が短いといった解剖学的特徴,歯肉の脆弱性,過剰反応について解説した.
 「教育講演5 ダウン症患者の歯周治療における理論と実際」では関野 仁氏(東京都立心身障害者口腔保健センター)が,障害者への歯周治療の標準化,単純化について考察.FMDの有効性,重度障害者ほどホームケアに頼らずプロケアによる介入が重要となること等を解説した.
 「教育講演6 ダウン症児・者の歯周病管理における歯科衛生士の役割と実際」では石井里加子氏(九州看護福祉大)が登壇し,30年間の臨床経験を元にした障害者診療への導入方法,関わり方,治療方法の実際について動画を交えながら解説した.歯を喪失した後の義歯装着・義歯管理などの難しさがあることから,ダウン症者ほど天然歯を保存・メインテナンスしていくことが重要であるとした.
 ダウン症者の寿命延伸により,歯周病の問題がQOLに大きく関与してくることが呈示された一日となった.

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