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プレス説明会「日本初,医師会・歯科医師会・薬剤師会が連携~大森地区3師会によるTOP-Qを用いた認知症早期発見プロジェクトの紹介~」(大森医師会主催)が開催される
 11月14日,大森医師会館にて,プレス説明会「日本初,医師会・歯科医師会・薬剤師会が連携~大森地区3師会によるTOP-Qを用いた認知症早期発見プロジェクトの紹介~」(大森医師会主催)がおこなわれた.
 「大森3師会における認知症連携について~認知症予防カフェとTOP-Qを用いた連携~」では,荒井俊秀氏(大森医師会会長)が多くの患者が自身の認知症を認識したがらない現実を指摘したうえで,簡単な方法で認知症を発見できるTOP-Qの有効性を強調.医歯薬連携による認知症予防カフェによって進行を遅らせるプロセスを紹介した.
荒井俊秀氏(大森医師会会長)
 続いて,歯科医師会からの視点では呉橋美紀氏(大森歯科医師会会長)が,薬剤師会からの視点では小野 稔氏(大森薬剤師会会長)が,それぞれの現場から認知症治療における連携の必要性を呼びかけた.
呉橋美紀氏(大森歯科医師会会長)
小野 稔氏(大森薬剤師会会長)
 「2~3分の自然な問診で被験者も嫌がらず認知症をスクリーニングする医療職・介護職のための技術TOP-Q」では,工藤千秋氏(大森医師会理事)が健脳プロジェクト(3師会が連携してTOP-Qを活用した実例)を紹介したうえで,認知症の判別に関する感度・特異度の高さを解説.その一方で患者が「検査されている」という不快感を持たないスピーディなスクリーニングが重要であるとし,「必要なものは,言葉とスマイル!」と述べた.
工藤千秋氏(大森医師会理事)
 「経済産業省 健康寿命延伸産業創出推進事業と地区医師会の関わりの重要性について」では,西川和見氏(経済産業省ヘルスケア産業課課長)が超高齢社会に突入した日本の現状に対して人が長く生きられる点を幸福なこととしたうえで,「社会保障も含めたサービスを停滞させない」ことの重要性を指摘.世界的な認知症コストが100兆円に達するといわれるなか,早期発見,早期対応のブレインヘルスへの意識が高まっていることを強調した.また,大田区が取り組む3師会による連携については,「将来的に日本,そして世界に広げたい取り組み」だと展望を語った.
西川和見氏(経済産業省ヘルスケア産業課課長)
 説明会のあと,大森医師会監修による認知症弁当「森の饗宴」の試食会がおこなわれた.管理栄養士の奥田恵子氏は,タンパク質や食物繊維のバランスに配慮し脳を活性化させる狙いを話した.
認知症弁当「森の饗宴」

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