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第77回日本矯正歯科学会学術大会 開催される
 10月30(火)~11月1日(木),パシフィコ横浜(横浜市西区)にて標記学会が「みんなと明るいみらいの矯正歯科医療」をテーマに開催された〔大会長:新井一仁氏(日歯大)〕.
▲第一会場
 臨床セミナー2『エッジワイズ法の未来―変革期を迎えて―』では,清水典佳氏(日大)が「エッジワイズ法の未来-クオリティ重視の王道は未来に続く-」として,エッジワイズ法の基本事項や歯科矯正用アンカースクリューの登場により固定のコントロールが容易になった現状を紹介しつつ,歯を3次元的にコントロールするメカニクスは変わらないとして基本を習得する重要性を強調した.齋藤 功氏(新潟大)は「エッジワイズ法の基本を知り,未来を語ろう-管理指導医の立場から」としてエッジワイズ装置の特徴や同法の基本的な留意点を述べ,矯正治療は新たな機能を創る治療になることから症例ごとの的確な様態把握,分析,診断と,治療メカニクスの正しい理解・実践が肝要とした.居波 徹氏(京都府)は「フルディジタルによるリンガル矯正治療(仮称)の困難性と未来への展望」として,リンガルブラケット矯正をデジタル化することで装置のカスタムメイド化が可能になり精度と快適性の向上に資するが,垂直的・水平的なボーイングエフェクトを適切にコントロールする必要があるとした(座長:田中栄二氏/徳島大,佐藤和朗氏/岩医大).
 JOSフォーラム『JOSホットトピックス』では小嶺祐子氏(厚労省)が「前歯3歯以上の埋伏歯牽引について」として平成30年度診療報酬改定によって算定が可能となった標題の治療行為について導入経緯と算定用件を,谷城博幸氏(医療機器総合機構)が「歯科用医療機器プログラムに係わる薬機法の改正と運用について」として,薬機法における医療機器プログラムの規制や同法における承認申請の仕組みについてそれぞれ解説した.
 特別講演1では大野粛英氏(神奈川県)が「マルチバンド法導入期の矯正歯科事情-Begg法・Jarabak法・MFT-」と題して,Begg法とJarabak法の特徴と相違点,国内導入に際する流れやそこで巻き起こった論議の内容を同時代人として語ったほか,MFTの歴史についても紐解いた(座長:新井氏).
▲第二会場

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