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第46回日本歯科麻酔学会総会・学術集会 開催される
 10月5日(金)~7日(日)の3日間,奈良春日野フォーラム甍(奈良市)にて表記会(JDSA46,会長:砂田勝久氏・日歯大)が,第15回国際歯科麻酔学会議(IFDAS2018,会長:一戸達也氏・東歯大)および第11回アジア歯科麻酔学会連合学術大会(FADAS2018,会長:砂田氏)との共催で開催された.
 JDSA招待講演「人工神経を用いた再生治療とin situ Tissue Engineering」では,中村達雄氏(京都大)が生体分解性ポリマーとコラーゲンを利用したチューブを足場として,再生能力のある末梢神経を再生する研究を紹介.坐骨神経の再生を行った症例を供覧するとともに,歯科領域への見通しも述べた(座長:砂田氏).
 IFDAS招待講演「Neuropathic Pain in Orofacial Region」では,今村佳樹氏(日大)がICOP ver.1に基づく三叉神経の神経因性疼痛などに対して,口腔顔面痛の立場での診断と対応を,実際の症例も供覧しながら紹介した(座長:瀬尾憲司氏・新潟大,Karen Crowley氏・IFDAS Council).
 FADAS招待講演「Perioperative airway management strategy of head, neck and maxillofacial surgery」では,陳志峰氏(上海交通大学付属第九人民病院)が先天異常,癌などで難度の高い外科手術を行った場合,まだ解決していない術後における気道の問題について考察を行った(座長:鮎瀬卓郎氏・長崎大).
 JDSA女性歯科麻酔医シンポジウム「歯科麻酔をあきらめない~つなぐために~」では,高橋奈々恵氏(東京医大八王子医療センター)が「自分には何ができるか?~つなぐとは?~」と題し,自らのライフイベントへの対応と,病院内における歯科の強みを活かした勤務について紹介した.また,佐橋倫恵氏(愛知県)は「歯科麻酔をあきらめない~フリーランスの不自由な本音~」と題し,主張で歯科麻酔を行っている専門医の立場で現状を分析,これからの歯科麻酔医の働き方や姿勢について提案した.この2題の講演後,活発な討論が行われた(座長:松村朋香氏・医科歯科大,望月亮氏・静岡県).

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