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dhcoax 20th meeting開催される
 9月2日(日),神戸市内にて標記会が開催された.本会は足利奈々氏(柄歯科医院/広島市)と谷垣裕美子氏(Prograce代表/神戸市)が2010年に立ち上げた歯科衛生士のスタディグループで,近年は毎回100名前後を集める一大会となっている.記念すべき20回目の今回は,日本大学歯学部摂食機能療法学講座教授の植田耕一郎氏を特別講師に招いて開催された. 

 はじめに吉本有佳里氏(早野歯科クリニック/神奈川県)が「歯科衛生士2年目に思うこと」と題して登壇.担当症例をとおして現時点における自身の課題を考察し,今後の目標とともに発表した.“若手”の歯科衛生士が成長するための院内教育の在り方が提示された.
 続いて本会代表の足利氏,谷垣氏とともに黒木 愛氏(オパールデンタルクリニック/兵庫県),佐治真希子氏(オパールデンタルクリニック)が登壇し,「ナイスミディが振り返る処世術からハイジーンワーク」と題して講演を行った.涙あり・笑いありの軽妙な掛け合いをとおして4名のこれまでの臨床と人生を振り返り,さまざまな経験から学んだ“処世術”を紹介.それぞれの軌跡で実感した歯科衛生士という職業の価値を述べ,聴講者の歯科衛生士らに温かいエールを送った.
講演する吉本氏
各々の軌跡と想いを語った“ナイスミディ”の4名(写真上左:谷垣氏,右:黒木氏,写真下左:佐治氏,右:足利氏)
 午後は植田氏による特別講演「かかりつけ歯科衛生士が実施する診療室を核にした高齢者への在宅支援と摂食機能療法」が行われた.はじめに自身のこれまでの「摂食嚥下障害」へのかかわりと,「摂食嚥下リハビリテーション」を取り巻く医療と社会の変遷を紹介したうえで,昨今のホットトピックである「地域包括ケア」の概念や「口腔機能低下症」の評価法等をわかりやすく紹介.「摂食機能療法」の重要性を訴えた上で,多職種連携も含めた健康長寿への取り組みにおいては,地域の歯科診療室における日ごろの「口腔ケア」と「歯科治療」の経験の積み重ねが主体であり,会場にいる歯科衛生士こそが中心的役割を担うことを強調した.
講演する植田氏
 次回は2019年2月に広島にて開催予定.

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