2018/08/29
8月26日(日),大阪市内にてSSCJの主催する標記会が,同会ボードメンバーの鈴木貴規氏(ニューヨーク大)を講師に招いて開催された.
鈴木氏はまず骨造成処置について言及.GBR処置時におけるさまざまな合併症の原因と対応,ブロックグラフトによる垂直的骨造成,リッジスプリットにおける安全性と予知性をより考慮した手法として,NYUにて採用している3ステージリッジスプリットについて解説した(『歯界展望』8月号~10月号の鈴木氏連載にて関連する記述を掲載).
続くテーマとしてインプラント周囲炎をとりあげ,まずインプラント周囲の骨欠損が生じる原因として外科外傷,生物学的幅径,インプラント周囲炎,咬合過負荷,応力過負荷の観点から文献的考察を述べたほか,インプラント周囲炎のトリガーとなる生物学的,機械的要因を解説.さらに,余剰セメントが歯肉の炎症を引き起こすメカニズムや,細菌に汚染されたインプラント体の除染方法などについて,幅広いエビデンスをもとに紹介した.