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深井保健科学研究所 第17回コロキウム 開催される
8月19日(日),ベルサール東日本橋(東京都中央区)において,標記の大会が開催された.大会長は深井穫博氏(深井保健科学研究所)で,テーマは「超高齢社会の健康を考える」であった.
冒頭に会の趣旨説明をする深井氏
 大会は,宮崎秀夫氏(明倫短大)による特別講演,『新潟コホート研究の成果と残された課題』からスタート.宮崎氏が新潟大学時代に長年続けてきた「新潟コホート研究」について概略やそこから得られた成果,研究の制度設計の限界など,長期に渡るコホート研究から導き出されるさまざまな内容が示され,会場に集まった研究者達の注目を集めた.
特別講演演者の宮﨑氏
 続くシンポジウム「コホート研究における対象年齢とアウトカム評価」では,各地で行われているコホート研究について議論が交わされた.
 岡本 希氏(兵庫教育大)は「藤原京スタディにおける健康評価」,竹内研時氏(九大)は「久山町研究のこれまでの道のり ~口腔保健と全身の健康状態との関連~」,岩崎正則氏(九歯大)は「歯の本数の加齢に伴う変化の軌跡と生命予後の関連:新潟コホート研究の特徴を活かしたエビデンスの創出」として,それぞれが関わるコホート研究の検討対象となった内容や成果を示し,それぞれがどのような課題や可能性があるのか,活発な議論がなされた.
 シンポジウムの最後には神原正樹氏による「人生 100 年時代には健康評価が基本」として今後の歯科医療や口腔保健が健康長寿へどう活用されるべきか提言がなされた.
 そのほか,ビッグデータの活用や口腔保健における他職種連携,口腔保健と栄養の関連性など,さまざまなトピックが紹介され,今年のコロキウムは幕を閉じた.

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