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第39回日本歯内療法学会学術大会 開催される
 7月7日(土),8日(日)の2日間,福岡国際会議場(福岡市)にて標記大会が「現在そしてこれからの歯内療法の潮流-「マイクロエンド」と「再生医療」-」をテーマに開催され約550名が参集した(大会長:阿南 壽氏・福歯大).
 特別講演「再生歯科医療が根管治療を越える日」では,井上 孝氏(東歯大)が歯髄の組織学的な特徴を解説後,歯髄によるiPS細胞などを使用した再生研究を紹介.研究から導き出された低酸素,若年,レチノイン酸,BMP4,粗面などのさまざまな有利な条件をもとに,歯髄を象牙質に再生させることで根管の再治療を行わないようにする見通しを述べた(座長:宇井和彦氏・日本歯内療法学会理事長).
 シンポジウムⅠ「マイクロエンド-精密根管治療」では,最初にコーディネーターの五十嵐 勝氏(日歯大)が「マイクロエンドの足跡と展望」と題し,AAEなどの学会におけるマイクロスコープの扱いの変化などを紹介した.続いて古澤成博氏(東歯大)が「マイクロエンドの特徴と適応症例」と題し,大学におけるマイクロスコープの現状の紹介から,マイクロスコープのメリットについて症例をもとに紹介,それらの症例における必須のアイテムとなっていることを述べた.最後に三橋 晃氏(神奈川県)が「MICROSCOPE 100%活用術」と題し,初診時における診査での活用,患者説明での利用から,歯科衛生士によるアシスタントワークまで,実際の活用を詳細に紹介した.
 シンポジウムⅡ「再生療法のサイエンス―細胞機能制御を起点とした歯内療法研究の最前線と臨床的ストラテジー―」(コーディネーター:柴 秀樹氏/広大)では,「骨分化シグナルを標的とした新規再生療法の開発」として松崎英津子氏(福歯大)がスフィンゴシン-1-リン酸(S1P)による骨分化シグナルを標的とした骨組織再生療法の可能性について,土屋志津氏(広大)が「歯内治療への応用を目指した炎症制御による硬組織再生法の開発」として炎症制御による硬組織再生誘導,その相互作用と分子メカニズムについて.伊藤祥作氏(阪大)が「硬組織・免疫システムの賦活化と間葉系幹細胞を利用した組織再生療法を目指して」として免疫・骨代謝を賦活化するバイオアクティブな根管貼薬剤と間葉系幹細胞の濃縮法の開発について,金子友厚氏(医科歯科大)が「歯髄組織再生動物実験モデルの確立―歯髄再生療法研究のさらなる展開へ―」として歯髄の再生過程を経時的に検索するうえで有効となる動物実験モデル確立までの道のりについて述べた.

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