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日本歯科保存学会 2018年度春季学術大会(第148回) 開催される
 6月14日(木),15日(金),横浜みなとみらいホール(横浜市西区)にて標記学会が「Future Strategy」をテーマとして開催された(大会長:石井信之氏/神歯大).
 学会主導シンポジウムではまず住友雅人氏(日本歯科医学会会長)が「ライフステージから診るFuture Strategy」と題して登壇.各世代の国民における適切な口腔機能の獲得とその維持・向上を図るために,ライフステージに応じた口腔機能管理を推進する一環として今般の保険改定において「歯科疾患管理料 小児口腔機能管理加算/口腔機能管理加算」が導入されたこと,日本歯科医学会として2040年への歯科イノベーションロードマップの作成に着手していることなどを述べた.
 次に今井 裕氏(日本有病者歯科医療学会)が「超高齢社会における歯科医療のFuture Strategy」として,有病者歯科医療はこれまで特殊診療とみなされてきたが,超高齢社会の到来や地域包括ケアシステムの推進によって歯科も在宅診療や多職種連携に関わる場面が増えるため,医科におけるテクニカルタームや病態の理解や認知症患者への対応力を高めるなど,社会の要請に応える必要があるとした.
 最後に興地隆史氏(医科歯科大)が「超高齢社会における歯科保存治療のFuture Strategy」として,ライフステージに応じた保存治療の重要性を指摘.若年患者では歯髄保存や外傷歯,根未完成歯への対応がポイントとなり,高齢患者では高齢者に多くみられる根面齲蝕への対応や歯内治療における根管狭窄や歯内-歯周病変,再根管治療などといった難易度の高い症例の増加に伴い専門性への要求の高まることが予想されるとした.

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