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日本歯科医学会歯科医療関係者向け研修会「口腔機能発達不全症の考え方と小児の口腔機能発達評価マニュアルの見かた」 開催される
 5月27日(日),歯科医師会館(東京都千代田区)にて標記研修会が開催された.主催者である日本歯科医学会は平成25年から5年間に及ぶ取組みをまとめた「口腔機能発達評価マニュアル」を本年3月に公表したが,同時期に平成30年度診療報酬改定にて新病名「口腔機能発達不全症」のもとで小児の口腔機能管理料が評価された.そこで小児の口腔機能発達不全症の概念や「口腔機能発達評価マニュアル」の活用の仕方について,歯科医療従事者が共通認識をもつことを目的に本研修会が開催され,317名が参加した.
開会の挨拶を述べる日本歯科医学会会長,住友雅人氏
 はじめに木本茂成氏(神歯大)より本研修会の目的が述べられた後,日本歯科医学会の関係者,本マニュアル作成に携わった委員より,下記本マニュアルの項目ごとに,口腔内を診る視点や評価のポイント,患児・保護者へのアドバイスの仕方,多職種とのネットワークの構築の方法などについて示された.

1.「食べる機能-咀嚼機能」朝田芳信氏(鶴見大)
2.「食べる機能-嚥下機能」弘中祥司氏(昭和大)
3.「食べる機能-栄養(体格)」水上美樹氏(日歯大口腔リハビリテーション多摩クリニック)
4.「食べ方-外部観察評価(摂食機能)」田村文誉氏(日歯大口腔リハビリテーション多摩クリニック)
5.「話す機能-外部観察評価(構音機能)」白川哲夫氏(日大)
6.「呼吸する機能-呼吸する機能」山﨑要一先生(鹿児島大)
7.「検査法-口唇閉鎖力の検査」早崎治明氏(新潟大)
8.「検査法-舌圧検査」津賀一弘氏(広島大)
最後に行われた登壇者と日本歯科医学会の関係者らによるパネルディスカッションでは,会場からは臨床での実施にあたって質疑や意見が出された
 最後に住友氏は,本研修会の内容はいずれも継続的な検討が必要であるとし,本学会が示している「口腔機能発達不全症の考え方」を基とした各歯科医療従事者による検証の重要性を訴えた.


日本歯科医学会「口腔機能発達不全症に関する基本的な考え方(平成30年3月)」
http://www.jads.jp/basic/pdf/document-180328-03.pdf?180329-2
同「小児の口腔機能発達評価マニュアル(平成30年3月1日発行)」
http://www.jads.jp/date/20180301manual.pdf

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