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アライン・テクノロジー・デジタル矯正シンポジウム開催される
 2017年11月3日(金・祝),標記講演会が品川プリンスホテル プリンスホール(東京都港区)で行われた.
 本シンポジウムは,マウスピース型の矯正装置インビザライン・システムの販売を手がけるアライン・テクノロジー・ジャパン社が主催したもので,「From analog to digital」のメインテーマの下,本年7月に医療機器製造販売承認を取得した口腔内スキャナー「iTeroエレメント」の紹介と活用を主体としたプログラムが展開された.
iTeroエレメント
 まず,マーケティングを担当するKerri Kling氏が登壇し,iTeroエレメントの特徴を紹介.印象採得が短時間で正確に(エラーがシリコーン印象の1/10)行えるだけでなく,デジタルデータを活用して患者の視覚に訴えるマーケティングツールとしても有用であることを示した.
 続いて,アメリカの矯正歯科医Ben Burris氏が,iTeroやインビザラインなどのデジタル・テクノロジーを導入したオフィスの運営について講演.快適で効率性のよい治療を体験してもらうことが新患の獲得や患者の紹介につながると述べ,新患対応や患者の情報収集,SNSを通じた発信,治療費の支払い方法に至るまでノウハウを提示した.
Ben Burris氏
 賀久浩生氏(東京都開業)は,インビザラインとiTeroの導入で作業のエラー減少,治療効率の向上など医院にもたらされたメリットを紹介.iTeroエレメント独自の機能にも触れ,現在の歯列と治療後のイメージ画像を並べて表示することにより患者との円滑なコミュニケーションを可能にするOutcome Simulator,歯の移動・摩耗や歯肉退縮などの口腔内情報の変化を視覚化できるTime Lapseの活用により,患者が治療計画や治療結果をよりイメージしやすくなったと述べた.
賀久浩生氏
 最後に登壇した佐本博氏(東京都開業)は,iTeroのメリットとして時間節約・コスト削減・遠隔操作の3つを挙げ,矯正専門医のいない遠隔地の患者や留学などで長期に来院間隔があいてしまう患者に行ったインビザラインでの治療例を供覧.400万人のビッグデータを基に分析を行うiTeroのプログレスアセスメントという機能で歯の移動を適切に評価し,治療計画に反映していくといった臨床での活用法を紹介した.
佐本 博 氏
会場の様子

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