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平成28年度 はみがき学の会 総会開催される
 3/12日(日),日本大学松戸歯学部MDホール(千葉県松戸市)にて,標記総会が「科学の目で歯面清掃を再考する~セルフケアとのコンビネーション~」をテーマに開催された.
 まず「剤と道具の使い分け」と題し,高柳篤史氏(埼玉県開業)が登壇.“剤”については歯磨剤の研磨性や象牙質の摩耗について,論文や国際規格などを用いて概説した.そして,“道具”においては歯ブラシの毛の形状の違いによる清掃性の差や,柄の形態が及ぼす,ブラッシング圧への影響などを詳説した.加えて「極細毛の歯ブラシは弱い力で時間をかけて磨く患者さんに適している」といったように歯ブラシの特徴と患者さんのタイプについての考察を示し,最後に「セルフケアとプロフェッショナルケアのバランスを考え,それぞれの患者さんに対応することが重要である」と述べた.
 次に「理論と体験で『こころ』と『からだ』に馴染む 歯面清掃のメカニズム」と題し,山岸 敦氏(花王 感性科学研究所)が登壇.山岸氏は歯面清掃に影響を与える物理的,化学的性質に「硬さ・形状・力・動き・溶解」をあげ,5つの視点から歯面清掃に用いる道具や器材の歯面清掃のメカニズムについて詳説した.その後,歯ブラシの毛の硬さや形状,歯磨剤に含まれる研磨剤などのブラッシングへの影響や電動歯ブラシの効果を測定する実習が行われ,参加者からは「講義で学んだことを実際に体験できたことで,理解が深まった」との声が聞かれた.
 実習後には活発な質疑応答が行われ,盛況のうちに閉会となった.

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