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「DNAチェアサイドソリューション~歯科医院と患者さんとのつながりを強くする」開催される
 6月26日(日),恵比寿ガーデンプレイス内のザ・ガーデンホール(東京都目黒区)にて,ヨシダグループ110周年記念Dental Next Action特別講演会「DNAチェアサイドソリューション~歯科医院と患者さんとのつながりを強くする」が開催された.500名の会場は満席となり,豪華な講師陣による講演から展示コーナーに至るまで魅力的なコンテンツがさまざま用意され,終日大盛況を博した.
 まず,「歯科医療におけるインフォームドコンセントの本来あるべき意味とは? 双方向コミュニケーションが成り立つ医療面接のあり方について」と題し,辻村 傑氏(神奈川県伊勢原市・医療法人社団つじむら歯科医院)が登壇.医療におけるコミュニケーションが従来の「情報収集型」から,相手(患者)の成長を促す「人成長型」へと発展していることを概説し,医療者側と患者側双方の「人格」に対する尊敬と信頼の上にコミュニケーションが成り立つべきであると協調.さらにチーム医療のあり方にも触れ,患者に対してだけではなくスタッフ間の良質なコミュニケーションが生産性を向上すると述べた.
辻村氏
 続いて「経験から学ぶコミュニケーション力―目配り・気配り・聞き配り―」と題し,安生朝子氏(栃木県宇都宮市・藤橋歯科医院勤務)が登壇.確かな治療やメインテナンスのためには確かな診断や検査が必要であり,そのために重要なのがコミュニケーションであると述べ,自院の“チェアサイドソリューション”の具体例を紹介.自身の担当患者や家族とのコミュニケーションから得たというさまざまな人生観に触れながら,最後に「いま,私がもっともコミュニケーションをとりたいのは私自身」と締めくくり,会場を大いに沸かせた.
安生氏
 ランチョンセミナーでは,湯浅慶朗氏(みらいクリニック フットケアセンター長)が「『足ゆび』からはじめる姿勢へのアプローチ」と題して登壇.足ゆびから姿勢を正すことでもたらされる効果を,実際の症例や壇上でのデモンストレーションにのせて紹介した.
ランチョンセミナーの様子
 午後の講演では,まず「人間の本来の機能を取り戻す鼻呼吸―上流の歯科医療だからこそ出来ること―」と題し,今井一彰氏(福岡市博多区・みらいクリニック)が登壇.自身の経歴をユーモラスに紹介しながら,正しい鼻呼吸によって改善した全身疾患の症例を供覧.限局的な慢性炎症が遠隔の諸臓器に疾患を起こす病像として「病巣感染」という概念を紹介し,腎臓病やアトピーといった医科の疾患を解決するヒントが歯科にある可能性に言及し,聴講者の歯科医療職に大きなエールを送った.
今井氏
 そして最後に,「患者さんのホンネを知りたいとは思いませんか?」と題して各方面でメンタリストのDaiGo氏が登壇し,「リピーターをつくるためのステップ」「相手に『Yes』と言わせるための心理学」といった,まさに歯科臨床で患者さんのモチベーションを上げ,継続したメインテナンスを成り立たせるために必要なコミュニケーション術を紹介.チェアサイドから日常まで活用できる円滑なコミュニケーションのノウハウを,科学的なエビデンスに基づいた観点から具体的かつ明確に指南し,会場を魅了した.
DaiGo氏
賑わう会場
展示コーナーにも終日多くの人が押し寄せた

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