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日本臨床歯周療法集談会(JCPG)第32回学術大会開催される
 2015年11月8日(日),東京医科歯科大学M&Dタワー(東京都文京区)にて,標記学術大会が開催された.昨年に引きつづき「歯を残せる歯科医院を目指す!」を大テーマに据え,「EpisodeⅡ 医院の総合力が歯を守る」と題した本会は,“歯を残す”ための医院一体となった取り組みについて発表・意見交換がなされた.
 午前中に行われた「歯周治療における歯科医師と歯科衛生士のパートナーシップ」では,若林健史氏,児玉加代子氏,吉田弥栄氏(東京都・若林歯科医院)らが登壇.若林氏が予防とメインテナンスを基本とした自院の診療システムについて解説すると,児玉氏が診療の流れに沿った歯科衛生士の役割をメインテナンス来院時にみるべきポイント等を交えて解説.吉田氏は,高血圧症や外傷性咬合の症例をとおし,歯科衛生士がメインテナンスの過程で患者さんの“変化”に気づくことでより強固な信頼関係を築くことができると述べた.さらに,若林氏は,歯周治療は医院と患者さんの共同作業であり,医院全体で同じ目標を共有したうえで,技術・知識面だけではなく,マナー・接遇面においても“医院力アップ”に務めなければならない,と総括とした.
若林氏若林氏
児玉氏・吉田氏
 午後からの歯科衛生士分科会「関野塾-知識と臨床のリンク」では,関野愉氏(日本歯科大学生命歯学部歯周病学講座准教授)と,川上庸子氏(新潟県・有田歯科医院),徳高奏氏(京都府・なかい歯科補綴インプラントセンター),足利奈々氏(広島県・柄歯科医院),安田真奈美氏(千葉県・ふなえ歯科クリニック)ら4名の歯科衛生士が交互に登壇.咬合性外傷と歯周病,非外科治療・外科治療の選択,非外科治療の可能性など,歯科衛生士演者が臨床症例に基づいた疑問を提示すると,関野氏が最新のエビデンスに基づいた考えを提示し,臨床・研究双方の立場から会場参加者も交えたディスカッションが行われた.
会場も交えたディスカッションの様子

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