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「だいさん会特別講演会」開催される

37日(土),エッサム本社ビル(東京都千代田区)において標記講演会が開催された.だいさん会とは「日常の臨床技工の疑問を解決する」をコンセプトに活動する歯科技工士のスタディグループである.今回は特別講師の千葉英史氏(千葉県我孫子市/千葉歯科医院.歯科医師)による「クラウン・ブリッジの長期安定のために学んできたこと」と題した講演が行われ,歯科医師・歯科技工士ら75名が耳を傾けた.

 

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まず歯周病患者に対する対応をもとに,「できるだけ歯と歯髄を保存できるように補綴設計を考える」「臼歯部の咬合面にはなるべく金属材料を用いる」といった氏のクラウンブリッジ臨床における基本的な注意事項を紹介.続いて,アルジネート印象材を使用する際の注意点,合着用セメントの使用による適合性の変化といった知見をみずから行った小実験の結果をもとに供覧し,若い参加者らにみずから確認作業を行うことの必要性を訴えた.

 

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補綴設計やチェアサイドの見解を問う会員からの質問に対しては,氏の20年以上の経過症例の予後をもとに「歯周病患者では歯冠長が長くなり,カントゥアを付けなくても食渣と歯肉の接触が起こりにくいため,根分岐部形態は清掃性を優先させてよい」「デンタルX線写真などをとおして力と歯周組織の状態のバランスを診ることが長期性につながる」といった氏の見解を示した.(編集部)

 

※月刊『歯科技工』の後続号にて,参加者によるレポート記事を掲載予定です.

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