1月11日(日),宮城県歯科医師会館(仙台市青葉区)にて標記講演会が開催された.Willsとは八巻賢一氏(東北歯科技工専門学校)らが発起人となり立ち上げた,東北地方を拠点に活動するスタディグループである.今回は2000年の同会発足から15周年を迎えた節目ということもあり,枝川智之氏(千葉県流山市/パシャデンタルラボラトリー)と岩城謙二氏(東京都品川区/I.D.T.デンタルラボラトリー)の両氏を招聘し,90名以上の歯科技工士らが聴講した.

枝川氏は「明日の臨床に活かすための審美補綴製作の実際」と題して登壇し,効率よく審美補綴物を製作するための諸要件を紹介.天然歯の光学特性やジルコニアの物性などを踏まえた臨床技工のポイントを解説するとともに,インプラント症例を基にして,歯肉と調和するカントゥア形態の考察を行った.

岩城氏は「機能回復へ予知性の高いBPS臨床」をテーマに,クラウンブリッジ技工について講演した枝川氏と対照的にデンチャーワークの肝を解説.BPSで用いる各種器材とその臨床における優位性を紹介するとともに,咬合理論の考察,チェアサイドとのコミュニケーションの重要性などをわかりやすく説明した.

※月刊『歯科技工』の後続号にて,編集部による取材記事を掲載予定です.