10月26日(日),京都リサーチパーク西地区4号館地下1階BUZZホール(京都市下京区)にて標記講演会が開催された.

主催団体のN・G・P〔Next Generation Practice.代表:石田智幸氏(大阪府吹田市/フリースタイル)〕とは,デンチャーワークを主体とする小山邦宏氏(大阪府高槻市/デンタラディア)とクラウンワークを主体とする藤松 剛氏(京都府長岡市/STF)のラボの社員同士による勉強交流会を活動原点とし,「多様な分野の知識をメンバーが持ち寄って,それぞれの日常の臨床技工に役立てること」を主旨に,例会や外部講師を招いた講演会を通じて会員同士の研鑽を図っている.
昨年開催された前回大会では会の名付け親である奥森健史氏(奈良県奈良市/デンタル・プログレッシブ)がデンチャーワークに関する特別講演を行ったことを受けて,今回は湯淺直人氏(東京都台東区/大谷歯科クリニック)によるセラミックスワークについての講演が行われ,歯科医師,歯科技工士ら約170名が参加した.
「前歯部セラミック修復における陶材築盛の理論と実践」をテーマに登壇した湯淺氏は,学生の参加者も多く見られたことを踏まえて,冒頭で自身の来歴や知識・技術を磨くために続けてきた取り組みを語った.(中略)
その後は,湯淺氏がセラミックス修復物の色調・形態と表面性状を再現するうえで実践している手技として,「歯頸部への歯肉色の反映度合いはフレームの有無や種類,マージンの設定によって異なることから,修復物装着後に反映してこない色を見越して内部ステインなどで表現しておく」 (中略) 「画像データから目標歯の質感や表面性状を的確に観察するためには,スピードライトにディフューザーを装着してフラッシュ光による白飛びを防ぎ,つやの程度を判断する比較対象を写し込んでおく」などのポイントを,作業工程ごとに惜しみなく披露した. (後略)
※本講演会の詳細については,『歯科技工』誌上にて編集部記事と参加者によるレポート記事を掲載します.