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全国歯科技工士教育協議会 平成26年度新任教員講習会開催される

 2014年8月5日(火)~9日(土),大阪ドーンセンター(大阪市中央区)にて,標記の講習会が開催された.本講習会は歯科技工士学校・養成所に勤務する教員歴5年以下の専任教員を対象に実施されるもので,昨年に引き続き2回目の開催となる今年は全国から12名の教員が参加した(担当校:大阪歯科大学歯科技工士専門学校).
 まず会長講演として,全国歯科技工士教育協議会の末瀬一彦会長(大阪歯科大学歯科技工士専門学校学校長)より,「これからの歯科技工士教育」と題した講演が行われた.
 2日目には教育講演として,清水谷公成教授(大阪歯科大学歯科放射線学講座)より「歯科技工士教育における歯科放射線学」というテーマで,口腔癌に対する放射線治療と,放射線技術を用いた顎顔面領域の画像診断についての講演がなされた.
 上記の2講演以外の時間は,池尾隆教授(大阪歯科大学生化学講座)により,5日間にわたるワークショップが実施された.本ワークショップは「歯科技工士教育に携わる新任教員に必要な教育技法とカリキュラム開発の基本」を主題とし,以下のような流れで実際に歯科技工士養成施設におけるカリキュラム作成を体験するものであった.まず社会において求められる歯科技工士像を把握するためのニーズ分析を行い,そのうえでそのニーズを達成するための学習目標を策定,それに基づいた学習方略を作成し,その一部について具体的な評価方法を立案する.この「ニーズ分析」「学習目標」「学習方略」「学習評価」の各段階において,6名ずつのグループに分かれてのグループワークと発表が行われた.グループワークや発表後の質疑応答では参加者間での活発な意見交換が行われ,よりよいカリキュラムをつくりあげていこうとする熱意がうかがえた.
 また,歯科技工士国家試験の統一を見据えた多肢選択問題の作成やカウンセリングについてのプログラムも設けられ,非常に実践的な内容の講習会であった.
 
zengikyo.JPGグループワーク後の発表の様子
 
 歯科技工士国家試験全国統一化やコアカリキュラム策定など歯科技工士教育改革が迫る中,それに対応し良質な歯科技工士教育を提供していこうとする新任教員の情熱が伝わってくる講習会であった.

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