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「GC USER MEETING」開催される
 419日(土),株式会社ジーシー 仙台営業所(仙台市若林区)にて同社製品のユーザーを対象とした標記セミナーが開催され,歯科技工士約40名が参加した.

 

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 「GCラスターペースト活用における色調表現」と題して登壇した庄子 寿氏(仙台市泉区/アイ.エヌ.ティー.ジャパン)は,ペースト状ステイン『Initial IQ ラスターペースト』(ジーシー)とデジタル測色器(クリスタルアイ;ペントロンジャパン)を活用した簡便な色調表現方法を紹介.クリスタルアイにて天然歯との色差を計測し,明度や彩度の調整を行いながら歯頸部,歯冠中央部,切縁の各部の色調を再現する工程を示した.

 「デンチャーカラーリングについて」との演題で講演した増子大助氏(仙台市太白区/デンタライズド)は,冒頭で「デンチャーカラーリングは,保険技工から自費技工へと転換するための一つの手段です」と話し,より簡便に自然な歯肉部の表現を行う方法を供覧.歯肉色レジンを混ぜて透過性を調整する,最後に表層に盛るエナメルの色調を反映させた状態で比色を行う,といった作業のポイントを解説した.

 「チェアサイドとラボライドのコミュニケーション」との講演では,歯科衛生士の工藤麻美子氏と歯科技工士の岩根万里那氏(ともに岩手県盛岡市/MAMO IMPLANT CLINIC MALIOS)の両氏が登壇し,所属する医院での情報共有の手法について語った.チェアサイドにおいては患者の要望を“そのままの言葉で”,認識の齟齬が生じないようにカルテに記載する,ラボサイドにおいては補綴物製作に必要な写真の撮影や,清掃性などの設計にかかわる考察のカルテへの記入は歯科技工士が担当する,といったことに注意しながら,各職種が積極的に患者に関わりながら治療を進めていると話した.

 吉村知久氏(岩手県盛岡市/関錦二郎商店)は「わたしたちにできること」と題して,前歯部に叢生のある患者への審美的対応策について考察した.そのなかで,四前歯の歯列の長さに比べて歯冠幅径の累計のほうが長い症例に対し,矯正治療を行わなくても隣在歯とのコンタクトポイントで重ねるように補綴物を製作することで審美性の改善を図ることができるとして,その重ね合わせ方を診断用ワックスアップにて患者やチェアサイドと決定するという取り組み方法を解説した.

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