3月15日（土），東京ビッグサイトTFT（東京都江東区）にて，標記会が開催された．
最初にアジアデンタルフォーラム（ADF）理事長の江藤一洋氏（医科歯科大名誉教授）が「日本の歯科医療サービスの海外展開を推進する」と題し，アジアデンタルフォーラムについて帰国留学生同窓会の活動を中心に解説．これからの歯科医療海外展開に，帰国留学生の人脈が役割を果たすことを述べた．
次に基調講演として近藤達也氏（医薬品医用機器総合機構理事長）が登壇．「レギュラトリーサイエンスとPMDAの今後の展開」と題し，医薬品医用機器総合機構（PMDA）の活動について科学技術の成果をいかに役立てるか「レギュラトリーサイエンス」の考え方をもとに解説を行った．
ISO/TC106Dentistry日本議長である小田豊氏（東歯大教授）は「歯科医療機器の開発と国際規格」と題し，氏が日本議長をつとめるISO/TC106（歯科専門委員会）の活動やその成果について解説を行い，日本におけるJIS規格との整合性や，規格をめぐる展望について講演を行った．
井出勝久氏（PMDA規格基準部医療機器基準課）は「歯科認証基準の策定と運用」と題し，医療機器の認証基準の策定と運用を中心に解説した．
渡辺英憲氏（日本歯科商工協会）は「アジアにおける医療機器規制」と題し，ASEANなどで実際にどのような規制が行われているのか，ASEAN地域における規制の統合化であるAMDDの紹介を行うと同時に，機器の認証を受ける際の問題点などを実際の活動をもとに紹介した．
