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「art & experience Bianco e Rosso a Year-end Party2013」開催される

20131221日(土),アルカディア市ヶ谷 私学会館(東京都千代田区)に標記講演会が開催された.本会は山本尚吾氏(東京都新宿区/BeR)が主催するハンズオンコース「Bianco e Rosso course」の10周年記念として2010年暮れに開催された特別講演会を恒例化したものである.今回は歯科医師や歯科技工士を中心に約60名が参加した.

 

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最初に「マクロ的視点とミクロ的視点」との題で登壇した山本氏は,2013年にドイツで行われたIDSInternational Dental Show2013の参加報告を行った.国内外の各メーカーの展示内容について触れたほか,氏が特に興味を惹かれた内容としてCAD/CAMにより製作された義歯床や人工歯,バーンアウト用のプラスチックを挙げ,これらの出現により保険診療における義歯のあり方が変わる可能性もあるとの見解を示した.

 

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大石庸二氏(福岡市早良区/APEX D.T.S.)は「ラボサイドで行う咬合の製作Ⅱ」と題して,顎運動を踏まえた咬合付与の重要性に言及.リトルージョン(作業側顆頭の後方運動)やイミディエートサイドシフト(下顎の側方運動)によるオクルーザルコンパスの変化を解説し,これらの運動路上に隆線を作らないようにすることで不必要な咬耗を避けることができると述べた.

 

特別講師として登壇した鈴木真名氏(東京都葛飾区/鈴木歯科医院)は「Soft Tissue Management for Esthetic Restoration」との演題で,審美歯科治療における歯肉部処置の重要性について説明した.歯肉レベルでの審美性を考える場合には,チェックポイントを設定しその是非を細かく確認することよりも,垂直的(長径),水平的(頰舌,あるいは唇舌距離)なバランスを包括的に見ることが重要であると述べ,「1.5mmまでの左右差であれば,人は認識しにくい」というKokichの提言を引用して前述の考え方が有用かつ効率的であることを説いた.(後略)

 

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最後に「血管レベルの組織の観察とその再現法」との演題にて再度登壇した山本氏は,カメラやレンズ,ストロボの選択が写真に及ぼす影響を解説し,補綴物製作におけるカメラの設定や撮影法の重要性を指摘.適切な条件で撮影を行えば歯肉部の毛細血管まではっきりと捉えることができると話し,鮮明な写真に基づいた審美的な義歯歯肉部の再現法などを供覧した.(後略)

 

※講演の詳細については,月刊『歯科技工』後続号のRecord記事にて報告します.

 

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