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第5回 O'tama特別講演会 開催される 

1117日(日),せきやホール(東京都国立市)において,O'tamaの会主催で表記の講演会が開催された.テーマは「長期症例から学ぶ臨床技術」.

 O’tamaの会は東京都の多摩部を中心とした歯科医療スタッフの勉強会で,特別講演会は年に1回開催される.

 

 午前,O’tamaの会会長,武内久幸氏(東京都開業)の挨拶に続き,千葉英史氏(千葉県開業)による「私が考える歯科診療のポイント-初診からメインテナンスまで」,若林健史氏(東京都開業)による「歯周組織を長期に維持・安定させるための条件とは」と題した講演が行われた.

 千葉氏は,自身が診療を行う際の初診からメインテナンスまでを九つの段階に分け,治療を進めていくうえでそれぞれの段階における注意点や,患者情報をいかに得るかという点を解説した.若林氏は歯周治療の流れを概説したあと,基本治療およびメインテナンスについて,いかにして他のスタッフと協力をして進めていくか,解説をした.

 今回の特別講演会は「チームアプローチ」が鍵になっているうえ(後述),歯科衛生士,歯科技工士などのコデンタルスタッフも多く参加しているということもあり,医院のスタッフが治療においてどのような役目を果たすのか,スタッフ間の円滑な意思疎通や協力はどのようにすればうまくいくのかについて,千葉氏・若林氏ともに多くの時間を割いて説明をしていた.

 

 午後は下地勲氏(東京都開業)による「自然治癒力=歯根膜の機能を臨床に生かす」と題した講演から始まった.下地氏の豊富な経験をもとに,歯牙移植や再生療法,歯周病治療,齲蝕治療などさまざまな場面での歯根膜の機能や役割を解説した.

 続く講演,武内久幸氏の「チームアプローチにおける基礎と臨床」では,武内氏の医院における歯科医師,歯科衛生士,歯科技工士,歯科助手などの協力体制や,コミュニケーションの取り方などが話された.その後,歯科技工士の佐野隆一氏による「チームアプローチとテクニケーション」では,どうすれば精度が高く,患者,歯科医師,歯科技工士が満足のいく歯科技工物が製作できるのか,そのための歯科医院における体制や歯科技工士の心掛けなどが披露された.

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歯科技工士の佐野氏

 

 最後の演題,歯科衛生士の遊佐典子氏による「『チームアプローチ』を語る」では,遊佐氏が講演をする形ではなく,全参加者が7グループに分かれてラウンドテーブルディスカッションの形式で「チームアプローチ」をキーワードに参加者それぞれの考え・意見を交換しあい,最後には各グループ毎の結論が発表された.

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ラウンドテーブルディスカッションの講評を述べる遊佐氏(左奥)

 

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