11月3日(日),4日(月),佐賀県嬉野温泉にて,Women Dentist Club(女性歯科医師の会,以下WDC)総会が開催された.WDCは全国的な女性歯科医師のネットワークで,会長は林 美穂氏(福岡県開業).
総会初日は,東日本・関西・西日本各支部の活動や,海外の学会におけるWDC会員の発表について報告された.また,2014年10月に開催される第7回日本国際歯科大会への参加についても検討され,参加が決まった.
その後,会員5名による会員発表が行われた.内容は以下の通り.
澤田麻子氏(東日本支部)「歯周組織再生療法を行った一症例」
森山聖子氏(東日本支部)「一歯欠損への自家歯牙移植への応用」
井口瞳美氏(西日本支部)「トゥースウェアへの取り組み」
野地美代子氏(西日本支部)「歯科用CAD/CAMとセレックシステム」
宗行 彩氏(関西支部)「頭頚部癌粒子線治療における口腔管理」
発表は,それぞれの演者が力をいれて取り組む分野を基にした内容で,各トピックの基本的な説明からはじまり,演者自身による実際の活用・応用・成果が示され,発表後の質疑応答や議論も活発に交わされていた.
初日の発表者およびWDC役員
二日目は午前・午後を通して水上哲也氏(福岡県開業)による講演が行われた.水上氏の豊富な臨床経験を基に,再生療法を軸として各種診断方法や,動画を豊富に用いた手技(フラップの開け方,切開の方法)の解説,その他,「なにが臨床を難しくしているのか」という問いを受けた医院の運営やスタッフ教育の心得など,非常に多岐に渡る内容を長時間に渡り解説されていた.
長時間に渡り精力的に講演をされた水上氏
水上氏の講演後,WDC会長の林氏と.
次回WDC総会は2014年5月10日(土),11日(日)に東京において開催される.