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全国歯科技工士教育協議会 平成25年度実技研修会Ⅰ開催される

 8月27日(火),28日(水)の両日,東海医療科学専門学校(名古屋市中村区)にて,標記研修会が全国から15名の専任教員を集めて開催された(担当校:東海歯科医療専門学校).
 全国歯科技工士教育協議会(会長:末瀬一彦氏)では,これまでも事業の一環として専任教員のための研修会を開催してきたが,本年度より内容が改正され,新任教員講習会,専任教員講習会Ⅰ・Ⅱ,歯科技工士実習施設指導者等養成講習会,実技研修会Ⅰ・Ⅱを毎年または隔年で開催することとなっている.本実技研修会Ⅰは,専任教員が実技指導を行ううえでの資質向上を図るために,カリキュラムプランや実技指導の方法・評価法を学習することを目的として本年度より刷新されたもの.
 研修会ではまず,末瀬氏が「歯科技工士教育の現状と国家試験統一化への課題―歯科技工士実技試験の技術評価について」と題し,平成15年度から18年度にかけて同氏らが行った厚生労働科学研究の結果も示しながら,共通認識をもった実技の評価方法を構築していく必要性を述べた.
 その後,尾崎順男氏(日本歯科大学東京短期大学准教授)と小泉順一氏(同 講師)による「カリキュラムプランニング」に関する講義と,村本睦司氏(株式会社ユニスン代表取締役)による非接触三次元計測装置を用いた客観的技能評価システムのデモが行われた後,当研修会の目玉でもあるワークショップに移った.
 ワークショップでは,実際に学生が製作した30体のワックスアップ模型を題材に,2つのグループに分かれて,①カリキュラムプランニング(目標設定),②概略評価と細分評価についての検討,③カリキュラムプランニング(方略と評価)の3題の作業が行われた.参加者は活発に意見を交換しながら,カリキュラムプランニングと実技試験評価法についての開発作業を通じ,両者に対する理解を深めている様子がうかがえた.

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 歯科技工士国家試験の全国統一化が間近にせまっていることが取りざたされるなか,それをクリアするにふさわしい人材を輩出しようとする専任教員の心意気が伝わってくるような2日間の研修会であった.

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 本研修会は毎年開催され,来年は中国・四国地区で開催予定である.

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