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東京歯科大学同窓会「新進会員のつどい」開催される

 7月28日(日),東京歯科大学TDCビル(東京都千代田区)において標記会が開催された.
 最初に,東歯大同窓会会長矢崎秀昭氏から,歯科医師は生涯にわたり研修していかなければならない仕事であり,同窓会をその場として利用してほしい.また,同窓会や歯科医師会が何をしてくれるのかではなく,その一員となって社会を良い方向にもっていく姿勢が必要との話があった.

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 東歯大理事長金子 譲氏は,東歯大は戦前に日本の歯科医療を先導してきた大学の一つであり,戦後も学術分野,歯科医師会などで活躍する人材を出してきた.卒業生を対象とする企画を大学が行うのはむずかしいが,同窓会によるこのような企画で卒業生と大学がつながり,優秀な人材が育成されていくことへの期待が述べられた.
 さらに同窓会専務理事高橋義一氏から若手支援ネットワークの説明があり,若手ネットワーク委員会の発足と,各支部の若手ネットワーク担当の紹介が行われた.
 新進会員講演では,柳沢哲秀氏(平成21年卒)は「Microendodotics-肉眼では見えない根管治療の世界-」と題し,マイクロスコープを用いた歯内療法や,歯内療法におけるラバーダムの重要性など,エビデンスを紹介しながら症例を供覧した.
 山村啓介氏(平成20年卒)は「支台歯形成を見直そう!!」と題し,縁上にマージンを設定する意義やマイクロスコープを利用した質の向上など,研究と臨床の両面で紹介した.
 八木洋二郎氏(平成21年卒)は「Direct Bonded Restoration」と題し,レジン修復の研究の現状と,MIフィルを利用したCR充填について述べた.
 黄地健仁氏(平成23年卒)は「次世代の標準治療を目指して」と題し,iPS細胞や間葉系幹細胞を利用することで,ヒトの細胞を利用した再生医学研究の最先端を紹介した.

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 その後,東歯大学長井出吉信氏が登壇し,新しくなった水道橋校舎の紹介と,これからの時代はさらに同窓会が重要になってくるため,積極的な参加を望みたいとの強い思いが述べられた.
 新進会員講演の4演題についてディスカッションの後,同窓会副会長宮地建夫氏から講評があり,今回の講演はいずれも高いレベルのものであり,各界での活躍を見ることで後輩の選択の幅を感じることができたと思う.また,今回のような質の高いプレゼンテーションを行うには臨床の記録が大切になるため,後輩は見習ってほしいと述べた.

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