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東京歯科保険医協会 2013年度 第2回学術研究会 開催される

 7月18日(木),文京シビックセンター(東京都文京区)にて,標記研究会が開催された(会長:松島良次氏・東京都開業).東京保険医協会では会員の日常診療の向上につながる情報提供を目的に学術研究会を開催しており,今回は内田剛也氏(神奈川県開業)を講師に招聘し,「歯周基本治療で改善しない原因と対応~フラップするとき,しないとき~」をテーマに行われ,約250名の参加者を集めた.
 内田氏は,歯周治療における患者の歯肉縁上プラークのコントロールの重要性を説いた後,歯周基本治療および歯周外科の意義を文献とともに解説した.また,歯周基本治療の目的は原因の除去であり,治療に対する組織の反応が悪い場合は診査診断に振り返る必要があるとし,考慮すべきリスクファクターとして全身疾患,喫煙,咬合性外傷,歯内-歯周疾患,垂直的歯根破折,生物学的幅径等をあげ,それぞれへの対応を紹介した.そして,歯周外科の導入条件としてその適応を述べる一方,歯周外科へ移行する前には歯周基本治療後の再評価をしっかり行う必要があり,その結果によっては例え適応であっても治療を考慮する場合があることを強調した.最後に,自身の失敗症例やSPT中のトラブル症例を供覧し,臨床において注意すべきポイントを解説した.

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 なお,第3回学術研究会は,9月19日(木),同会場にて五十嵐順正氏(東医歯大前教授)を招き,「保険の範囲でもパーシャルをここまでやろう」をテーマに開催する予定である.

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