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第9回世界歯内療法会議 開催される

 5月23日(木)~26日(日)の4日間,東京国際フォーラム(東京都千代田区)にて標記会議が開催された(大会長:須田英明教授・東医歯大,第34回日本歯内療法学会学術大会および第11回日韓合同歯内療法学会学術大会併催).本会議は国際歯内療法連盟が主催し,3年に1回開催される会議で,第9回となる今回はアジア地域での初の開催.
 2日目の24日は,開会式の後,Kenneth M. Hargreaves氏(University of Texas Health Science Center)による基調講演「歯内療法における再生医療の現状と展望」が行われた.Hargreaves氏は,ティッシュエンジニアリングに基づいた歯髄再生について概説した後,revascularization法を紹介.エビデンスレベルはケースレポートレベルとしながらも,従来のアペキシフィケーションよりも治療効果の高いことを述べ,その適応症から,臨床プロトコール,薬剤選択について解説した.また,同様の内容がAAE(米国歯内療法学会)のホームページでも掲載されており,revascularizationの臨床プロトコールの確立のためにも同サイトに症例報告をぜひ行ってほしいと呼びかけた.そして講演の最後には,展望として成熟歯牙における歯髄再生の可能性についても言及した.
 特別講演ではPaul V. Abbott氏(University of Western Australia)が「歯内療法のより良好な結果と予後のために」をテーマに登壇.Abbott氏は,良好な予後を得るためには,該当歯の評価が大切であるとし,修復歯では修復物を除去してから,歯質の状態,クラックやカリエスの有無などを診査することの重要性を説いた.
 そのほか,寺内吉継氏(神奈川県開業),澤田則宏氏(東京都開業),牛窪敏博氏(大阪府開業),宮下裕志氏(東京都開業),岡口守雄氏(東京都開業),井澤常泰氏(東京都開業)といった日本の第一人者が講演を行うなど,豪華な祭典となった.

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