2013年5月10日（金），11日（土），平成25年度全国歯科技工士教育協議会（全技協：末瀬一彦会長）総会，理事長・校長・教務主任会議が鹿児島市・城山観光ホテルにて開催された．
全技協は，国内の歯科技工士養成機関53校がすべて加盟している組織で，歯科技工士を目指す学生の教育の充実を図るための教員の資質向上や教育資材の開発を目的に組織された団体．
今回は約100名の参加者のもと，まず初日に理事長・校長・教務主任合同会議が行われた．基調講演は末瀬一彦会長が「歯科技工士国家試験全国統一化とその対応について」と題し，①養成学校の現状，②歯科技工士の現状，③国家試験全国統一化へ向けての進捗状況と今後の課題について説明．特に国家試験全国統一化については，厚生労働省「歯科専門職の資質向上検討会」内でのワーキンググループで活発に検討を進めていることを述べ，また統一化に伴う実地試験の動向についての考えを示した．そのうえで全技協としては，統一試験を実施する組織の決定，指導要綱の改正，出題基準の統一，試験問題の作成等の課題を進めておくことが必要と強調した．
特別講演は「プロダクトアウトからマーケットイン，そして価値創造へ」と題し津曲貞利氏（日本ガス株式会社社長，津曲学園理事長）が講演．企業の経営者であり教育にも携わる立場から，マーケットイン，キャリアデザインをキーワードに今後の若者の育成に必要な考え，アイテムを論じた．
2日目は総会が開催され，役員承認，決算審議，事業計画案審議，予算案審議等，すべての議案が承認され，この結果，末瀬会長5選（任期3年）が確認された．