3月1日(金),アルカディア市ヶ谷にて,シンポジウム「口腔の公衆衛生・疫学研究の世界の最前線」が開催された.
本シンポジウムは,厚労科研「日英の高齢者の健康と健康格差の国際比較研究」(代表:日本福祉大・近藤克則氏)における国際共同事業の一環として開催されたもので,本領域における世界的権威である2名の講師が招かれた.
Richard Watt 氏(University College of London教授・疫学公衆衛生学部)は,「口腔の健康の社会的決定要因」と題し講演.口腔の健康を獲得するうえでは,従来型の歯科的な予防アプローチでは限界があることを,健康格差の切り口から整理し,公共施策の果たすべき役割について提言した.
続いてGeorgios Tsakos氏(同,講師)は,「口腔の健康格差の国際比較」と題し,一概に単純比較はできないものの,社会保障制度の違いが健康格差に与える影響について考察された.
Richard Watt 氏
Georgios Tsakos氏