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日本口腔インプラント学会 第32回 関東甲信越支部学術大会

  2月10日(日),11日(月・祝),京王プラザホテル(東京都新宿区)にて,日本口腔インプラント学会 第32回 関東甲信越支部学術大会が,1,300名の参加者のもと開催された(大会長:簗瀬武史氏/埼玉県・ヤナセ歯科医院).

 シンポジウム1「インプラント周囲組織を考える」では,西堀雅一氏(東京都・西堀歯科),辰巳順一氏(明海大),柏井伸子氏(東京都・ハグクリエイション)の3名が登壇.西堀氏は,インプラント周囲炎の発生にかかわる因子として,インプラントシステムの違いによる影響を文献考察を中心に述べた.辰巳氏はインプラント周囲炎のリスク因子の解明に向けた試みについて紹介,柏井氏は,歯科衛生士としてのインプラント周囲組織を見る目の重要性について解説した.
  いずれも,予防法・治療法の確立していない,インプラント周囲炎への対応について,現時点で可能なアプローチが整理された.

 シンポジウム2「インプラント受療者の加齢を考える」では,萩原芳幸氏(日大),菊谷武氏(日歯大),寺本浩平氏(東京都・寺本歯科クリニック)が登壇.萩原氏は,高齢化の現実のなかでのインプラント治療の位置づけについて整理.菊谷氏は,すべての患者が通院不可能になるとの前提であらゆる補綴治療が行われるべきと指摘.寺本氏は,訪問歯科現場から,要介護高齢者の口腔機能の実際が紹介された.

 いずれのシンポジウムも「経年変化」をテーマとしており,インプラントがもたらす機能回復を,より長期的な視点で捉えた治療計画の提案がますます求められることが強調された.

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