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サンスター「Mouth & Bodyプレスセミナー」「G・U・M新製品発表会」開催される

 2013年2月1日(金),帝国ホテル(東京千代田区)にて「医科・歯科双方から見た糖尿病領域の研究事情」をテーマに標記セミナーが行われた.
 本セミナーは,一般財団法人サンスター財団の海外留学助成制度により,ハーバード大学ジョスリン糖尿病センター(米国・ボストン)で研究を行った研究者が留学の成果を報告するもので,福井健司氏(大阪大学大学院医科学研究科内分泌・代謝内科),水谷幸嗣氏(東京医科歯科大学大学院医歯学総合研究科歯周病学分野)がそれぞれ発表を行った.
セミナー冒頭では,一般財団法人サンスター財団の理事長である本田孔士氏(京都大学名誉教授)が同財団の成り立ちと留学制度を含む活動の概略を説明.歯周病と糖尿病の関連性についてのエビデンスが確立していることから,糖尿病分野における医科・歯科連携の必要性を強調した.
 福井氏は, Dr.Ronald Kahnの元で行った糖尿病患者におけるインスリンシグナル(インスリンによる細胞に対する情報伝達)の解明,中性脂肪の貯蔵にかかわる白色脂肪・エネルギーの燃焼にかかわる褐色脂肪についての研究,脳(中枢神経)に対するインスリンの作用に関するの研究等を紹介するとともに,糖尿病患者において,コレステロール合成の低下が中枢神経障害につながる可能性を示唆した最新の研究についても解説を加えた.

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 水谷氏は,血管生物学の観点から糖尿病の合併症を研究するDr.George Kingの研究室での自身の研究について概説.血管内皮に存在し,インスリン抵抗性に関連するタンパク質・eNOSの歯肉における発現が歯周病の進行や治療効果の低下につながるという仮説を示すとともに,糖尿病・メタボリックシンドロームが歯周病に影響をおよぼす機序の解明が今後の課題であるとした.

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 また,その後に行われた「G・U・M新製品発表会」では,サンスター株式会社代表取締役社長・吉岡貴司氏の挨拶につづいて,“Healthy Gums,Healty Life”をコンセプトにした同社の「G・U・M(ガム)」シリーズの新製品「ガム・デンタルペースト」「ガム・ソフトピックミント付き」が紹介された.「ガム・デンタルペースト」は薬用成分CPCの歯面滞留性を高める等処方を変更,「ガム・ソフトピックミント付き」は軟らかいピックタイプの歯間ブラシで,歯間ケア初心者にも使いやすいなどの特徴が示された.

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