Ishiyaku Dent Web

歯科医師・歯科技工士・歯科衛生士のポータルサイト

GC友の会学術講演会東京歯科衛生士講演会

 1月27日(日),東京国際フォーラム(東京都千代田区)にて「患者さんの健康を守る、そのためにできること」をテーマに標記講演会が開催された.

写真.JPG
 薄井由枝氏(東京医科歯科大学大学院非常勤講師)は,「歯科衛生士"力"のみせどころ~患者さまと自身を守るインスツルメンテーション~」と題し講演.器具の選択や適切な把持,姿勢,歯面へのアプローチ方法などを紹介するとともに,術者の負担を軽減する人間工学的な予防術として,適切なポジショニングや器具の選択,拡大視野の応用,エクササイズ等を提唱した.
 塩浦有紀氏(東京都中野区・熊谷歯科医院)の「磨こう! 活かそう! 衛生士力!!~Dental Literacyをあげよう~」では,“Dental Literacy”を“歯科や口腔内の健康に対して,情報を理解・整理し活用する能力”と定義.患者さんのDental Literacyを上げる方策として,院内の情報共有により個々の患者さんの治療方針や自身の役割について理解を深めること,病名や治療法を患者さんに伝え,治療の目的を理解してもらうことなどをあげた.
 つづく貴島佐和子氏(大阪市北区・南歯科医院)の「審美修復の実際~健康で美しくあるために~」では,審美修復治療の長期安定のための土台は炎症・力のコントロールにあると述べ,治療の各段階における歯科衛生士の役割を解説.初期治療においては,オーバーインスツルメンテーションに配慮した精密な手技が,修復治療中には継続したモチベーションの維持・向上が,メインテナンスにおいては個々のリスクに応じた炎症・力のコントロールの継続が重要であると述べた.
 最後に溝部潤子氏(神戸常盤大学短期大学口腔保健学科教授)は,「安心できる環境作りを目指して~院内感染予防対策~」と題して,歯科医院での感染症対策のポイントを個人防護(Personal Protective Equipment:PPE)の整備や器具類の処理,飛沫への対策等の実際を交えて紹介した.

■他のニュース記事をさがす

日付から記事をさがす
<2024年5月>
2829301234
567891011
12131415161718
19202122232425
2627282930311
2345678
キーワードから記事をさがす

人気の歯科書籍(キーワード別)

歯科雑誌 最新号