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第3回日本歯科衛生教育学会開催される

 12月1日(土),2日(月),愛知学院大学(名古屋市)において,標記学会が開催された.全国歯科衛生士教育協議会主催「歯科衛生士専任教員秋期学術研修会」から発展し組織された本学会も3回目を迎え,350名以上の参加者を集めての開催となった.

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 1日目は,大会メインテーマである「歯科衛生学の体系化を目指して―コアカリキュラムを考える―」をタイトルとしたシンポジウムが開催され,池田利恵教授(日本歯科大東京短期大学)は基礎分野と専門基礎分野,升井一朗教授(福岡医療短期大学)は専門分野の臨床歯科医学,白鳥たかみ氏(東京歯科大学歯科衛生士専門学校)は歯科衛生専門分野(歯科予防処置論,歯科保健指導論,歯科診療補助論),田村清美氏(名古屋市歯科医師会附属歯科衛生専門学校)は臨床・臨地実習について,それぞれコアカリキュラムの具体的な活用法とポイントを解説した.
 また座長の遠藤圭子准教授(東京医科歯科大学大学院)から,質疑の集中することの多い項目である専門分野・歯科衛生士概論のなかの歯科衛生過程について,基本的な考え方を整理したうえで学内での取り組みの紹介があった.さらに,もう一人の座長である眞木吉信教授(東京歯科大学)からは,トピックスとして厚生労働省「歯科専門職の資質向上検討会」のなかで歯科衛生士法の一部改正として,歯科衛生国家試験受験資格に「歯科医師国家試験又は歯科医師国家試験予備試験を受けることができる者」を追加する提案があった由報告があり,この案件については2日目に参加者を対象としたアンケートが実施された.
 教育講演(基礎)では,下野正基名誉教授(東京歯科大学)が「歯周組織の治癒」をテーマに,長い付着上皮が結合組織性付着に置き換わることを解説.またセメント質の壊死組織に対するルートプレーニングの意味を述べ,歯周基本治療の重要性を改めて強調した.
 2日目は野口俊英教授(愛知学院大学)による教育講演「慢性疾患としての歯周病―歯周基本治療とSPT(Supportive Periodontal Therapy)における歯科衛生衛生士の役割の重要性」が行われ,歯肉上皮に発現するC反応性タンパクが炎症に及ぼす影響を解説.さらにアクティブで短期的な治療のみならずSPT介入が歯周治療に不可欠であることを豊富な長期症例を提示して詳述した.
 特別講演は,大澤俊彦教授(愛知学院大心身科学部)が「美味しさと健康を支える食環境」と題し講演.抗酸化ストレスをキーワードに,バイオマーカーの確立,デザイナーフーズによる分類,機能性食品の開発等にふれながら,健康長寿のための食環境とそれを支えるオーラルケアの重要性を説いた.
 また一般口演16題,ポスター発表18題があり,いずれも参加者の活発な討議によりフロアは活況を呈し,学会の着実な進展を印象づける2日間となった.
 次回は,2013年11月30日(土),12月1日(日)に千葉県立保健医療大学にて開催予定(大会長:日下和代教授).

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