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「シンポジウム:人口減少社会における歯科医院の成長戦略」開催される

 10月21日(日),株式会社オーラルケア主催「シンポジウム:人口減少社会における歯科医院の成長戦略」がコクヨホール(東京都港区)にて開催された.

1021オーラルケア_IMG_2275.jpg 演者一同

 はじめに,「患者さんに信頼され,選ばれる歯科医療の提供とは?」と題して,南マーサ氏((株)キラキラ・ミューズ 代表取締役)が登壇,バーバル(言語的)・ノンバーバル(非言語的)を含めた「医療コミュニケーション」の重要性について解説した.歯科医院では患者はチェア上で仰臥位となり,また口腔への治療であることから,患者にとって非常にコミュニケーションがとりにくい,非日常な環境であること,それらを医療職が理解したうえで,「歯」だけでなく,患者それぞれの「人」を診たアプローチが必要と訴えた.

 続いて,大竹喜一氏((株)オーラルケア 代表取締役社長)は,「歯科医院経営のこれまでにない新しい考え方とは?」と題し,「先義後利(先行投資)」のビジネスモデルを紹介.これから迎える人口減少社会で,歯科医院としてどう生き延びていくかについて,予防の重要性について患者教育を徹底し,治療の先についてくるものを売る視点,歯科受診を“習慣化する行動”として結びつけ,上質なサブカルチャーを作っていくことが重要だと解説した.

 金子真弓氏(北山茂野歯科医院 勤務/歯科医師)は「『その人を診る』ために行う“患者視点のコミュニケーション設計”とは?」と題し,自身が勤務する北山茂野歯科医院(院長 茂野啓示氏)の患者傾向と戦略を紹介した.同時に,「Rapport Builder(ラポールビルダー) *患者の携帯電話にメールで情報を配信するシステム.予防やメインテナンスを定着させ,歯科医院経営をサポートするソフト(オーラルケア販売)」を用いた,患者支援の例を解説し,患者のみならず,スタッフのモチベーション向上にも寄与していることを紹介した.

 最後に登壇した斉藤直之氏(緑町斎藤歯科医院 開業/歯科医師)は,自院再生のターニングポイントの実際を詳説.かつて,熊谷 崇氏(日吉歯科診療所)との出会いによりオーラルフィジシャンを目指し,メディカルトリートメントモデルを導入した経緯を紹介した.予防は決して付け足しの視点ではなく,歯科医療のベースにあること,患者支援としての情報提供やコミュニケーション方法について,徹底的に工夫されたアプローチ方法等を呈示した.

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