7月30日(月),コンファレンススクエアエムプラス(東京都千代田区)にて,日本私立歯科大学協会主催の標記セミナーが開催された.
本セミナーは日本私立歯科大学協会が,歯科医療が国民の健康に対してさまざまな役割を果たしていることをメディアに向けて情報発信する試みであり,本年で3回目になる.
最初に,本協会副会長・専務理事の安井利一氏(明海大学長)より,協会の概要と日本における歯科医療と歯科医学教育の経緯と現状,さらにこれまでのプレスセミナーについて説明があった.

次に斎藤一郎氏(鶴見大教授)が「不老は口から-アンチエイジング医学の最前線-」と題し,老化を感じることの多い口におけるアンチエイジングの必要性を強調,さらに全身のアンチエイジングについて最新の研究をもとに説明を行った.

小野塚實氏(神歯大名誉教授)は「口から脳と心を見てみれば~口腔機能と脳の科学~」と題し,咀嚼が果たす脳機能の活性化やストレス軽減の作用について述べ,口腔機能が脳に果たす役割を指摘した.
最後に本協会会長の中原泉氏(日歯大理事長・学長)が,日本人の死因の第3位となった肺炎と歯科の関わりを紹介し,歯科の重要性を訴えて本会を締めくくった.