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「東京SJCD ステップアップミーティング」開催される

 

 320日(火・祝),ホテルフロラシオン青山(東京都港区)にて標記講演会が開催された.

 

「ステップアップミーティング」は標記スタディグループの活動の中でも症例発表と発表内容に対するディスカッションに重きが置かれたもので,今回はステップアップ委員会理事の皆川 仁氏(東京都羽村市/皆川歯科クリニック)によるワンポイントアドバイスと,4名の歯科医師によるケースプレゼンテーションが行われ120名が参加した.

 

①SJCD.jpg

 

 

皆川氏は「アバットメントの材料と軟組織の反応について」をテーマに登壇し,インプラントのフィクスチャーに用いられる材料(金合金,チタン,ジルコニア)を審美性,強度,生体親和性の観点から比較した.

 

 ケースプレゼンテーションではまず片山明彦氏(千葉市稲毛区/稲毛デンタルクリニック)が「咬合崩壊を伴った慢性歯周炎患者に対して歯牙移植を行い対応した症例」と題して講演を行い,臨床例を通じて「歯牙移植をした第三大臼歯の生存率は約85%である」「移植後は3週間の保定期間を確保する」ことなどを示した.

 

 上妻和幸氏(横浜市青葉区/こうづま歯科医院)は「マクロな視点から取り組んだ,すれ違い咬合症例への一考察」との演題で,上顎中切歯の切縁の位置を基準に治療を進める重要性に触れ,無歯顎あるいは多くの歯を喪失していてその決定が困難なときは有歯顎時の写真を用いて評価するとよいと述べた.

 

 「審美領域におけるマルチプルインプラント修復治療のマネージメントについて」と題して講演を行った林 丈裕氏(東京都港区/吉樹デンタルクリニック)は,「Root submergence techniqueRST)」について,生活歯あるいは根管治療済みの歯を骨縁で切断することで歯根を歯槽堤に残存させる方法であると説明し,インプラントを埋入した部位の隣在歯を抜歯する際などには歯肉の退縮を防止できるため有用であるとした.

 

 武川泰久氏(東京都品川区/Seafort dental clinic)は「MIを考慮した包括的歯科治療におけるCTCAD/CAMTADsの役割」をテーマに登壇.海外の歯科医療ではインターディシプリナリー・アプローチ(複雑な症例に対して各専門分野を包括し,学際的に連携して治療を遂行すること)が主流となっているが,日本の歯科事情を考慮するとマルチディシプリナリー・アプローチ(歯科医師がすべての専門分野の技術を駆使し,時には他の専門医とも共同作業を行うこと)のほうが馴染みやすいとの見方を示した.

 

 次回は2012617日(日)に同会場にて開催予定である.

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